「なぁ、ミリ。お願いかあるんだけどさ、ミリのイーブイ達…俺のブイとギャラに会わせてやってもいいかな?」

「ブイとギャラって前紹介してもらったエーフィとギャラドスの事だよね」

「あぁ」





昼ご飯を食べ終えて食器を片付け一息着いた時、突拍子にレッドは真剣な目でこちらに言って来た

まさかそんな事を聞いてきたレッドに私は目を張る。しかもブイとギャラに会わせるって…一体何を考えているんだろうか。隣りではブルーが「イーブイ達って?」とグリーンに質問している姿が視界に入る





「…突然だね、かなり」

「ごめん。でも今しかないと思って。…ブイとギャラが、イーブイ達を見るとボールを揺らすんだ。まるで会いたいと言っているみたいでさ。白亜と黒恋が人間恐怖症なのは承知だ。…それに」

「それに?」

「あの時のコロシアムでの問い…俺のブイとギャラは、確かにロケット団の実験に遭った事がある。俺の予想が正しければ、四匹はもしかしたら会っていたのかもしれない」





コロシアムの時、白亜と黒恋が人間恐怖症だと初めて告知したあの時。私はレッドにヒントの形で問いた事がある

あの時、レッドのブイのボールが揺れていたのを覚えてる。皆の前に二匹のボールを出した際震えていたのに、逆に収まっていた。それも、ちゃんと覚えている

グリーンとブルーは静かに私達のやり取りを見つめ、レッドは腰から二つのボールを取り出した。ボールを机の上に置くと、カタカタと揺れ始める





「(…時杜、白亜と黒恋は?)」

《はい。初めてみる方には戸惑いを見せていますが、あのエーフィとギャラドスには会いたいみたいですよ》





時杜の通訳を聞きながら(声に出さずに心で聞けた)、私はふむ…と考える

まだカタカタ揺れるボール

四つの目が、こっちに必死に問い掛けているのが分かる。…そういえば、レッドにポケモン紹介された時妙に私に懐いていたなぁと考えながら、私は二つのボールを出現させた。そんな私にブルーがめっさ驚いていたのは余談。ははは





「どうやらお互い予想は当たっていたみたいだね」

「ミリ、」

「レッド、庭に出ましょう。そこならギャラドスもボールから出れるはずだよ。感動の再会は、こんな狭い所じゃなくて広い場所でね」

「あぁ、ありがとう!」



「私達も着いて行きましょう」
「あぁ」











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