「レン!起きろ!!朝だぞ!さっさと準備して私と勝負しろ!」

「あ”ぁ!?お前なんだよいきなり…布団ひっぺがえすな寒ぃ!ざけんな!俺は眠いんだよ!」

「ミリ姫とイチャイチャしていた奴が何をぬかすか!マツバから聞いたぞ!この…羨ましい!」

「アイツまさか視てたのか!?」







「ラジオ体操第一〜」

「「ブーイ」」




――――――
――――
―――








「あらら、結局マツバさんは帰って行っちゃったんだ」

「みたいだぜ。マツバはアレでも忙しい奴だからな、いくらジムが休みでも副業が大変らしいぜ」





次の日、食堂に足を踏み入れたら三人いるはずだったボックスにはにはレンしか座っていなかった

食事のトレーを持って立っていた私にレンは気付くと、レンは目の前の席に座る様に促す。私は席に座りトレーを置いてレンに問い掛ける





「で、ミナキさんの姿が無いけど…」

「アイツはミナキを送った後、色々研究資料を作るんだと」

「え、でもミナキさんってあのポケモンを見つける為にカントー地方に来たんじゃなかったっけ?」

「昨日マツバが言ってたろ、『例のポケモンは君の前に現れるかもしれない』って。アイツも自分が動く時じゃないって気付いたんだろうな。成長したなアイツも。ミナキからの伝言だ。『あのポケモンを捕まえたら是非見せてくれ』…だと」

「そっか」





レンの話を聞きながら食事に手を付ける

マツバさんとミナキさんには悪い事をしてしまった(気がする)。それに二人とはまだ色々話とか聞きたかったし、バトルとかもしてみたかった。…それにマツバさんには浄化できる方法を教えたかったな。視える人には負のオーラは毒だから、せめて自分を守る程度には教えておきたかった。力は無くても、彼はそれが出来るはずだ

ミナキさん自身も、どっか行くたびに体調が悪くなるのをどうにかしたかった(にしても元気ピンピンに見えるのはやっぱ彼だからだろうか


…あ、またチーズ






「この後はセキチクシティか?」

「そうしようかと思ったけど、色々貰い物を家に置いていきたいから一旦マサラに戻るつもりでいる」

「そうか…俺はこのままセキチクシティに行ってふたごじまに行く。もしそこでナズナの事が分かったらそっちに連絡を入れる」

「うん、よろしくね」





レンとはまた、此所でお別れ

別に一緒に旅をしている訳じゃないし、私達には私達の道がある。レンと旅は楽しいだろうけど、甘えてしまうから駄目だ。楽しいけど。それになんか…冗談にならない冗談を言ってくるから(前回のアレら)正直どう対応すればいいか素で分からん←

私は器用にチーズを避けながら(コラ)パンを千切っては口に入れる。チラッと見ればチーズを旨そうに食べるレンの姿が


…そんなに好きなのか、チーズ

格好いいイケメンがチーズ…

…ギャップ萌ってやつ?←





「そういえばマサラタウンっつったら、あのマサラ名物がいたな。連絡は取っているのか?」

「いーや、全然。シゲル君からグリーンの電話番号は教えて貰ってあるんだけどね。あの二人に会うのはバッチが七個揃ってからかな」

「へぇ、なら是非そのバトルは呼んで貰いたいな。聖燐の舞姫の勝利の瞬間を」

「ふふん、その奇跡的な瞬間をすぐにでも見れるさ。ということでチーズあげる」

「…本当にチーズ嫌いなんだな。しかしなんで固体型なんだ旨いじゃないか。こっちは全然構わないが」

「ピザとかグラタンはイケるのにね〜。あ、そういえば結局ミナキさんとのバトルはどうなったの?」

「どうもこうも…やったぜ今朝に。叩き起こされて無理矢理バトルやらされたな…ムカついたから以前お前がマチスのライチュウに技食らわせたアレで強制終了させた」

「うわ、見てみたいけど見てはいけない様な気がする」






笑顔でスイクンにぜったいれいど






「なら今後あの二人と会った時、俺達のスイクンコンビで笑顔でぜったいれいどをかましてやろうぜ」

「レン、笑顔で提案しないの」









恐ろしくて夢にまで出てきそうだ






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