三人がポケモン達に食事を与えた後、私達は解散し部屋に戻った。白亜と黒恋はレンなら大丈夫だけど新顔のミナキさんやマツバさんには抵抗があったので、ちょっと遅れた夕飯を取る事に

案内された部屋はいつもと同じ優遇された部屋だ。結構広いからもちろん蒼華を出せれる。前みたいにレンと私が同室になる事はなかった為か、部屋が無駄に広く感じる(流石に今回は遠慮された)(あの時寝顔拝見しとけばよかった←

荷物は既に部屋に置いてあるので、皆の食事を取り出して用意をする。ボールを手から出現して投げれば、元気の良い声で白亜と黒恋、優雅に蒼華が現れた。私は三匹の頭をそれぞれ撫でると食事を与え、荷物の整理に取り掛かった。それが終わるとポケギアを取り出して今後の予定を考える

…よほどお腹が減っていたみたいで、黒恋の食べるスピードが半端なかった(別にご飯逃げないからね





「さて、どうしたもんだ」





マツバさんから、どうせ聞いたに違いない。だから二人の様子がおかしかった。今はあの時よりはいくらかマシ、ってか普通だ。…けどレンの私を見る目が何か違う。……変な事にならなきゃ良いんだけど。ほら、レンって目敏いし…アレは絶対心配してるよいやんどうしよう←


それに…視られたとしても、気付かれたとしても、どうせ彼らには何も関係ないんだ


しかし勝手に視られるなんて千里眼って何でもありなんだね…ちょっと私も習得してみようかな。でもマツバさん言い方変えると貴方変た(ry)ゴホンゴホン!格好いいからって全てが許される訳じゃないんだよマツバさ(黙





「明日の午後から行っても蒼華の足があればセキチクシティに簡単に着けるかな…。それからジムに行って…あ、そういえば一度マサラタウンに戻ってカスミとエリカから貰った服を置いていかないと…。蒼華、イケる?」

「…」(コクリ

「良かった。ならその後はグレン島…あ、違った。元グレン島にフラッと観光した後にふたごじまでカツラさんと対戦…。最後にグリーンと対戦か…んふふふふ、この調子で全勝無敗で頑張るぞ!」

「「ブイ!(モグモグ)」」

「久々に修業でもするか!」

「「Σブィィィ!?」」






やる気満々な私が勘弁してーと逃げる二匹に頑張れと傍観する一匹に意気込みを入れていると、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。誰だろう、と思いながら私は「はーい」とドアに近寄った

音が聞こえたと同時に白亜と黒恋はそそくさとベットの中に潜って行き(隠れたつもり)、蒼華は立ち上がって私の後に続く

ドアを開けたら、そこにはイケメンがいた(誰だよ)(レンとマツバ)






「レン、マツバさん」

「よぉ」

「やぁ、君の顔が見たくて来ちゃったよ。…!そこにいるのはあの色違いのスイクン!?」

「あ、はい。蒼華って言います」

「…」

「そうか…ははっ!やっぱり綺麗なポケモンだ。しかし驚いたよ、色違いのスイクンがいただなんて。どうして今まで気がつかなかったんだろう」

「マツバ、もしかしたら色違いのホウオウもいたりしてな」

「それは是非見てみたいね」

「…」

「それで二人は…?」

「夜の散歩に行こうかなって思って、今ミナキが先に行っている。それでミリちゃんも是非一緒にどうかなってね」

「流石に野郎三人で行くのもどうかと思うしな」

「あはは、分かりました。私も行きます」

「夜風は風邪を引くからな、羽織るものでも持って来い。俺達は此所で待っているから」

「はーい」






ドアを閉めて、私と蒼華は部屋に戻る

ベットが異様にもっこりしている二つのものに近寄ってゆっくりと毛布を取り上げる。……二匹は気持ち良さそうに寄り添って寝ていた。可愛い奴等め萌←

私はバックから薄手のカーディガンを取り出して、律義に座って待っている蒼華に近寄った





「蒼華はどうする?」

「…」

「着いてきてくれるの?ありがとう、心強いよ」

「……」

「…蒼華もやっぱりレン達の様子に気付いたんだね。…そうだね、用心しよう。色々聞かれるのは目に見えているから…ね」





私は蒼華を撫でた後、ぐっすり眠っている白亜と黒恋に風邪を引かない様にしっかりと毛布をかけてあげる。この子達、一度眠ったら起きないのは分かっているから戸締まりしっかりしていけば大丈夫だろう

薄手のカーディガンを来て、机の上にある蒼華のボールを手にする。蒼華は腰を上げ、私達はドアに向かう

ガチャッと戸を開けば、そこにはやっぱり真剣な顔で何かを会話をしていたレンとマツバの姿。私の顔を見ると途端にハッとしていつもの笑みでこちらに笑いかけるレンに、私も笑ってあげた





「お待たせしました」

「よし、なら行こうぜ」

「ミナキが首を長くして待ってるからね」









詮索しない方がいいのに





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