「マーツーバさーんVv」 「…えっと、ミリちゃん?なんか危ないオーラが見えるんだけど…」 「えー?そんなことないですって。至って私は普通ですよ?安心してくださーい☆ つーことで黒恋はプロマイドをどろぼう!白亜はブースターに進化してかえんほうしゃ!!」 「Σヨノワール、まもり!」 「させるかぁぁぁあ!」 「凄いな。守ったぞアイツ」 「執着が半端ないぜ」 ―――――――― ――――― ――― ― 「やぁ、今日の分のジムの仕事を片付けていたら結局夜になってしまったよ。遅れてすまない、ミナキ、レン、ミリちゃん」 「マツバ!」 あれから数時間が経過した 昼間だった空はもう薄暗くなっていた。私、レン、ミナキはマツバが来るのを待ちながら三人仲良くセンターにある食堂で早い夕飯にありつけていた(何でいつもチーズがあるのだろうか)(レンに押しつけたら喜ばれた)(ははっ、可愛い←)。既にジョーイさんには部屋に案内されてあるので、後はマツバに会って解散っという形だった 夕飯を食べ終えてちょっと食休みをしていた時、私達の前にあのマツバが現れた。ミナキのスリーパーのテレポートでやってきたマツバはゲンガーを従えていた。マツバが現れるとミナキは席を立ちマツバに歩み寄った 「よく来たなマツバ!スリーパーも久し振りだ」 「スリーパー!」 「よぉ、マツバ。さっき振りだな。お前も座れよ」 「あぁ、ありがとう」 レンの指示でマツバは私の前の席に座る。ちなみに私達は向かい席、つまりボックスに座っていた。さっきまでは私の前にはミナキ、隣りはレンだった(私も行きたかったけどレンが邪ry)。マツバが座り、隣りにはミナキが座った(ゲンガーが下に。なんか怖いぞ マツバと目が合うと、向こうが笑ってきたので私も笑い返した(しかし格好いい。格好良くて眩しいぞ金髪← 「モニター越しなのが残念だったから、来ちゃったよ。びっくりしちゃった?」 「はい、ミナキさんから話を聞いた時に」 人が良さそうな笑みを向けるマツバだけど、油断は禁物。彼は鋭くて、そして目敏い…彼の目は、そんな目だった そう考えながら(しかし表情は笑顔)マツバを見ていると、マツバはおもむろに右手を差し出してきた 「改めて僕はマツバ。よろしくね、ミリちゃん」 「よろしくお願いします」 私は右手を差し出して、マツバの手を握り、左手は包む様にしっかりと握った マツバの手はちょっと冷たかった。けどそれは彼の心が優しい証拠で、私は笑みを浮かべる。マツバは照れた顔で私の手を握り返す もちろん、私は好機は逃さない 「――鏡の様に反射される彼女の心を守る壁…こうして会話をしても彼女には見えない壁がある様に感じる。それに、膨大な力と彼女を取り巻く大きな闇…。彼女は一体何者で、彼女の心は一体何処に―――」 私は手を離した 「そういえばマツバ、お前夕飯食べたか?」 「あぁ、軽くね。まだポケモン達にはやっていないんだ」 「私達のポケモンもまだ夕飯を食べていないんだ。なら丁度いいな、ポケモン達にも食事をさせようか」 「はい、そうですね」 彼は気付いている 私の事を でもまだ、その"何者"かには辿り着いていない。ただ、"力を持つ者"程度の認識だ "鏡の様なモノに反射される" それは私を守る保護の守り "膨大な力" それは私の未知なる力 "大きな闇" それは【万人】の逃れられない闇 …レンとミナキさんの様子がおかしかったのは、この事だったのね → |