「よし、これからバトルだ!」

「却下だ馬鹿野郎」





ひとまず話の区切りを付けた後、いきなりミナキはボールを持って言った。やる気満々だ。対してレンはやる気全くもってゼロ、ミナキはもちろんレンに突っ掛かった




「なんだと!?昨日はバトルをしてくれたじゃないか!しかもお前バトル途中で放棄するとは何事だ!」

「昨日はな、昨日は!やっぱお前にはエルレイドのみねうちじゃなくてアブソルのかまいたちを食らわせておけば良かったな!」

「それは流石にやめようか」





仲が良いのか悪いのか…

見ていると本当にミナキはレンに対抗心、とゆーかライバル視しているのがよーく分かる。何だろ「こいつの顔に一発殴らなきゃ気が済まない」って感じだね(そんなに顔が気に食わないのか)(イケメンなだけに)。スイクンのストーカーだったのに、なんかレンのストーカーに成り代わりつつあるんじゃな(強制終了

対してレンは面倒くさそうに、うざったそうに対応している。でもミナキを嫌いって感じではなさそう。普通に会話する分にはいいけど「対抗心向けて燃えるミナキうぜぇ」って感じかな(マジそんな感じ)しかし私は二人が言うマツバさんに会ってみたい。ジョウト地方唯一の金髪イケメンな彼←

まぁバトルするなら全然構わないんだけどね〜ワタッコ可愛いし(上機嫌なだけに何かを忘れている奴






「そもそも、俺が此所に来たのはミリに用があって来たんだ。とりあえず帰れ。ジョウトに帰れ。故郷に帰れ。俺とミリの仲を邪魔すんな」

「そんな大胆に言うなんて、…恥ずかしいじゃないの」

「フッ、なんだよ本当の事だろ?恥かしがるなよ」

「レン…」

「ミリ…」

「…私を差し置いて甘い雰囲気を作らないでくれないか」

「「おっと失礼」」

「…劇団に入ってみろ。二人なら一躍有名になるんじゃないか?」

「なら主役狙いでいっちょ頑張ってみるか?」

「あはは、いいかもね」

「…仲が良いんだな」





いやぁ、なんかレンと居ると以心伝心の様に冗談が言えるんだよね〜あはは(しかし何か言われると本当に照れる←


まぁそんな冗談はさておき






「ごめんなさいミナキさん。レンの話は本当で、私達色々用があるんです。詳しくは…すみません、言えないんです」

「…そうか。ミリ姫が言うなら仕方ないな」

「ついでに姫付けるの止めて下さい恥かしいです」

「なら私はしばしポケモンセンターに行ってレンと再会した事でもマツバに報告してこよう。色違いのスイクンが存在していた事もな」

「…」

「(…私の主張スルーした)」

「そうしてくれ。話が着いたらセンターに行く。どうせそこでお互い一泊するんだ。そこで落ち合おうぜ」

「分かった」






ミナキは持っていたボールの開閉ボタンを押してボールを投げ付けると、中からは先程のワタッコが可愛らしい鳴き声で現れた(やべぇむっちゃ可愛い萌ぇ!






「その話が終わったらバトルだぞ、レン!ついでにマツバにでも連絡入れてやれよ。そうそうマツバはミリ姫をいたく気に入っていたな。ミリ姫、よければレンがマツバと連絡取り合っている時顔を覗かせてやってくれ。喜ぶぞ、絶対」

「あ、そういえばセンターにはお互い顔見ながら電話出来たんだっけ…。マツバさんとか、分かりました。ちょっと楽しみです」

「つーかいたく気に入ってるって、アイツもあのコロシアムを見ていたのか?ジョウトまで放送されていたのかよ」

「らしいぜ。そういえばプロマイドみたいなものを誰かから買っていたな。マツバに連絡した時、本物はそれ以上だったと言っておこうと思う」

「誰だよそのプロマイド売っている奴!そして燃やしなさいそんなもの!」

「ミナキ、マツバに伝えとけ。そのプロマイド、分けろってな」

「高値が付くと思うぞ」

「構わないぜ」

「本人の目の前で話す内容!?」






それからミナキは「また後で会おう!」と言い、ワタッコに掴まって風に身を預けながら飛んで行った

…あーゆう飛び方も、あるんだね。てか彼はそうかスペ寄りか。でも役職的にアニポケと見た←







「面白い人だったね」

「イイ奴なんだけどな。熱くなると周りが見えなくなって暴走するから困る」

「…」←激しく同意

「…」←お疲れと目で訴える

「バトル、楽しみだね!」

「…勘弁してくれよ」











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