「では次のポケモンを」



黒恋がフィールドに出て待ち構える中、エリカはボールをヒョイっと投げる。始め繰り出したポケモンがキレイハナだったから、やっぱり可愛いポケモンなのかなぁ

そう期待を胸にワクワクとボールから出てくるポケモンを見る。ボールから光が現れて、その姿を見せ…






「モジャ〜ンボ」






…えぇぇぇえ(゜゜;;;






「デカッ!モジャンボ普通にデカッ!あんなのにふみつけやのしかかりされたら黒恋がペシャンコに!てかキレイハナだから次はラフレシアとかロズレイドかと思ってた!まさかの事実」

「フフッ、花は多種多様ですのよ。花のエリカとて、綺麗な花だけを扱うだけではありませんことよ」

「(いや、あれは花じゃない。ツルの塊だ)」





あながち間違ってない私の心の叫び(だって図鑑には切ってもツルはすぐに生えるって←

しかしどうしたものか

モジャンボは基本防御力が高いポケモンだ。その次には攻撃力、特殊攻撃力、HPと続く。物理で戦うには苦を強いれられる、正直めんどくさいポケモンだ

それを基準にエリカのモジャンボの能力を分析してみると、やっぱり防御力はハンパねぇ。攻撃力も特殊攻撃力も強い。特殊防御力と素早さは、…うん、弱くは無く、普通だ。HPも結構ありそうだ。やっぱり此所は黒恋の足と弱い特殊防御力を突き、得意な物理攻撃は控えるしかない





「黒恋、そのタキシード動きにくいけど頑張って!まずはうそなき!」

「ブイ!」





私の言葉に黒恋はフルフル震えだし、ビエーンと泣く(あ、やべ可愛い)。モジャンボはそれを見て、顔には表現されてないが少々戸惑っているのが分かる。これで特殊防御力、ガクッと下がった

しかし黒恋可愛い萌←





「なるほど、接近戦は敵わないと気付き、能力を下げながら戦いますか。そうはさせません!モジャンボ、せいちょう!」

「モジャ〜ン」





せいちょうを使い、モジャンボは一回り大きくなり特殊攻撃力アップした

しかし、一瞬だけどもデケェ←

てかせいちょうを使った後のエリカの次の指示…想像出切るから怖い

私はすぐに指示を出す





「黒恋、あくびだ!」

「させません!モジャンボ、たたきつける!」

「!避けて黒恋!」

「ブイ!」

「モジャン!」





あくびを指示し眠らせようとしたが読まれたらしく、失敗する。あの大きな長い腕でたたきつけ様とするが、黒恋の俊敏のお陰でなんとか回避

…やっぱりそのタキシード、動きにくそうだ






「モジャンボ、にほんばれ!」





エリカの指示で、モジャンボは手を広げるとフィールドの真上からものすごい光が

…あちぃ!

普段着込まないのに今日に限ってタキシード着ている黒恋に至っては、めちゃめちゃ暑そうだ





「良かった〜まだ白亜をグレイシアからイーブイに戻さなくて。ひんやりして気持ちい〜」

「シー」

「Σブイ!?」





さて、そんな冗談は置いといて←

この後のモジャンボの攻撃が想像つくってか絶対そうでしょエリカさん





「条件は揃いました」






エリカはフフッと笑う

モジャンボの手から、沢山の光が凄い速さで吸収されていく





「モジャンボは素早さが他の能力と違って遅い…見た所、そのモジャンボの特性は【ようりょくそ】。天気が日差しが強い状態の時、素早さが二倍にもなる。…でしょ?」

「!…そこまで分かっていましたか。えぇ、その通り、私のモジャンボの特性は【ようりょくそ】。天気は晴れ、しかも日差しが強いので今のモジャンボは素早さも高い。持ち物にフォーカスレンズを持たせてありますので、命中率も大幅にアップです。せいちょうを使って特攻も上がりました。これで決めますわ!」

「受けて立つ!黒恋はそんな簡単にやられる程ヤワじゃない事を教えてあげる!」

「ブイ!」

「いいでしょう。モジャンボ、ソーラービーム!」

「モジャ〜!!」






モジャンボの手からソーラービームが放たれる。にほんばれによって吸収されたソーラービームは威力を増し、真っ直ぐに黒恋の方まで向かっていく。これで勝負が決まる、誰もが思っていることだろう

だがしかし、ただ黙っている私ではない。可愛い黒恋をあんな馬鹿でかい威力を持つソーラービームで怪我させる様な真似は正直したくない

ので、私はニヤリと笑い指示を出す






「黒恋、ミラーコート!」

「ブイ!」

「「!?」」





ソーラービームが黒恋にぶつかる寸での所で、黒恋を守る様に透明な壁が立ち塞がる。ソーラービームが壁に衝突し、そのまま跳ね返ってモジャンボに突撃

ミラーコートは特殊攻撃を二倍に跳ね返す技

生身で食らったらもしかしたら瀕死状態になりゆるかもしれない威力だ、しかも黒恋のうそなきで特殊防御力はガクッと下がっている。つまりは、モジャンボにとって同タイプな技であっても軽く六倍の威力のソーラービームを受けた事になる






「あぁ、モジャンボ!」

「モ、モジャ…」






エリカの声援に答えようとするモジャンボであったが、そのまま目をクルクル回して大の字に倒れた

ドゥゥウン、巨体が倒れた音が、フィールドに響き渡る


勝負、有りだ






「モジャンボ、戦闘不能!イーブイの勝ち!よってジムリーダー・エリカVS挑戦者ミリとのバトルは、挑戦者ミリの勝ち!」








「ブイ…」







にほんばれのせいでかなり汗だくの黒恋がいた







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