「うわ…流石タマムシティのジム。噂通り花と緑に囲まれた女の子らしいジムだこと。これは…確かに男の子が入るには勇気がいるよ、うん」





センターから出発して約数時間

今私はジムの前で仁王立ちをしている(ヤメロ)。目の前に広がるのは先程私がポロッと感想を零した通り、可愛いらしい花や緑が咲き並び、如何にも女の子がいてもおかしくない雰囲気を醸し出している。花の良い香りがして、逆にキツくないから驚きだ

クチバジムとのギャップがかなりありすぎる(おかしいな、ジムは同じ形なのにな





「とりあえず行きますか」





つくづく女で良かった…

そう思いながら私は自動ドアに足をかけようとした






ウィーン





「あ、」

「!」







私より先に、人が

鉢合わせ状態になり、私達は固まる。こっちはまさか人が出てくるとは思わなくてポカンと相手を見る。向こうも向こうで私が来るとは思わなかったみたいでポカーンとしていたが、ハッと何かに気付いたと思ったらわなわなと震え出した

えぇぇぇえどうしたの!?と戸惑いを感じる私を差し置いて、目の前の女性(ゲームで言う大人のお姉さん。エロい恰好をしている←)は顔を次第に赤らめたと思ったら、ガシッと私の手を掴んだ(いきなりだった





「ああああなたとりあえず確認させてもらうけど、もしかしてコロシアムに出ていたあの聖燐の舞姫ちゃん!?」

「あ、はい、そうですね?」

「本当に本当に!?キャアアアア!素敵!まさか本当に来てくれるなんて!しかも近くに見れば見る程可愛いし、ため息が出る程美しいわぁ…!化粧水何使っているのか気になっちゃうわ!」






両手を重ねる様に私の手を掴んだ女性は、それはそれはキラキラした目だった





「えっと、ジムの方ですよね?」

「えぇ、そうよ!分かっているわ、あなたが此所に来た意味を。エリカさんにジムバッチかけての挑戦ね」

「はい!お願いしてもいi…」

「ちょっとアリサ〜。アンタ外で何してんのよ、煩いわよ〜」






ウィーン、と今度はまた別の女性が

女性もまた大人のお姉さんなキャラで、私の手をまだ掴んでいる女性(アリサさん)に声を掛ける。その時その女性とパチリと視線が合えば、女性はかなり驚いた顔を見せてくれた(顔は赤いのは何故←無自覚





「あなた…聖燐の舞姫さん!」

「見てよリナ!本当に来ちゃったよ!やっぱりこの子本当の美人だって!このパッチリで切れ長な目、透き通る様な白い肌、綺麗な骨格に綺麗な鼻筋…羨ましい!」

「本当ね…羨ましいわ!ちょっと今のうち握手もらっておこう!」

「え、えぇぇぇえ」






い、いきなりなんなんだ!

し、しかも美人とか…いやいや貴女達の方がかなり美人ですからぁぁぁあ!そんな私を褒めても何も出ませんからぁぁぁあ!←


てか大事な事!ジム戦!

そうだ私はジム戦をしに来たのだよ!!(何キャラだこいつ






「えーっと、ジム戦…」

「にしてもこの服って珍しい形しているわね。やっぱりこれは舞姫ちゃんが着てこそ、って感じね〜」

「あの〜、ジム戦…」

「見てよこの漆黒の髪!何のリンス使えばこんな綺麗な髪の毛になるのかしら!痛みなんてないじゃないの。サラサラな髪…羨ましいわ」

「もしも〜し…」

「しかも細いし、でもちゃんとくびれがあるわね。身長も高いからもうモデルさんになれそうだわ〜。胸もあるし、見どころ満載ねぇ」

「…Σ胸!?;;」

「ねぇねぇ、二人共そこで何してんのよ」

「ちょっとジム挑戦者来たら邪魔でしょ〜!」

「あ!来たわよあの聖燐の舞姫ちゃん!」

「Σあの聖燐の舞姫様が!?…ッキャァァア!!////(叫」

「Σ嘘!?本物!?ちょ!誰か!誰かエリカさんを呼んでちょうだい!あの聖燐の舞姫さんが来たわよぉぉお!」








だからジム戦…(遠い目






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