次の日が経った


ポケモンセンターの自室にて、鏡の前で私はそれぞれの最終確認をする





「よーし、服装OK髪型OK体調OK荷物OK!ご飯も食べたし皆のコンディションもOK!」

「「ブィ!」」

「…」




私の言葉に元気良く返事を返す白亜と黒恋は至って元気!ベッドの上を二匹仲良くピョンピョン跳ねている姿は相変わらず癒される。ベッドの隣りで優雅に座る蒼華は相変わらず物静かだけど、いつもの事であって蒼華も元気ピンピンだ





「空は晴天、良いバトルが出来そうだね」

「ブィブィ」

「今日はいつもの様に白亜と黒恋!向こうの条件に沿って蒼華も戦力に入れるつもりだから、蒼華よろしくね」

「…(コクリ」

「今日はタマムシティのジムリーダ、エリカさん。使うタイプは草。申し分ないね。特別能力使わなくて良さそうだね。でも油断は禁物!、けどいつもの様にやっていけば絶対に勝てる!」

「「ブィ!」」






…草使いのエリカ

エリカと言えば和服がお似合いなお方。スペはお嬢様と呼ばれてジムリーダーの中心的存在だったっけ。アニメは確か香水がどうとかで、サトシをジムからほっぽった様なそんな話があった気が…(やっぱりうろ覚え

でも負ける気はしない






「…あ、そういえばカスミが『茶道とかやらせたい』って本人から聞いたって言っていたなぁ…」






私の頭の中に、カスミを筆頭に立ち並び服を構えるメイド様の姿


…気のせいかな。なんか今回もそんな事がありそうで冷や汗が流れ出していくけど…


…うん、気のせい気のせい

気にしないでおこう







「今頃皆何してるかなぁ…」





サトシとシゲルは無事出発出来たかな?喧嘩とかしていないよね。デパートの時はまさか喧嘩している場面に遭遇するとは思わなくて結構びっくりしたなぁ。レッドとグリーンはちゃんと見送ってあげたかな。きっとグリーンはジムで、レッドは挑戦者狩り(え)だろうな〜。レンは無事グレン島に着いたかな?あ、時間的にセキチクシティだよね、きっと


皆それぞれ自分の道を進んで行く

本当、アニメやテレビで見るよりこうして直に出会ってみると、しみじみ彼らの成長を応援してあげたくなるよ(気分はそう、お婆ちゃん





「にしても白亜」

「ブィ?」

「惚れちゃったか、レンに」

「Σブイ!?///」





真っ白い白亜の顔が一瞬にして真っ赤に

あはは、めっちゃ可愛い。ポケモンでも白亜も立派な女の子で、やっぱりポケモンの女の子から見てもレンは格好いいかそうかニヤニヤ←





「Σブィブィ!」

「やっぱり黒恋は認めたくないか。そうだよね、黒恋も立派な男の子だもんね。可愛い白亜を守りたいのは男の子として変わらないよね」

「ブィブィ!」

「ブィ…!」

「ブィ!」

「ブィブィ!」

「ブィブィブィ!」

「うん、流石に何が言いたいか良く分からなくなってきたよ私」





足元で白と黒が言い合う姿は可愛いからいいけど、ブィブィ言ってるのと身振りでしか分からないからね君達(可愛いんだけどね、可愛いんだけどね!癒されるんだけどね!

あー、こんな時本当に通訳的存在がいてくれたこの意味不な会話も分かるはずなんだよなぁ…






《"  "様!》









「……、蒼華」

「…」

「あの子は、今何処に?」






脳裏に浮かぶ、赤いポケモン


霧がかかったかの様に、その赤いポケモンの姿は分からない。でも、記憶の断片に出てくるポケモンは紛れもない、【昔】の私の仲間

今は、一体何処に





「…」





蒼華はまっすぐその透き通った綺麗な瞳で私を見る

しかし、すぐに首を横に振った

どうやら蒼華も分からないらしい





「そっか。ま、しょうがないか」

「…」

「時間はたっぷりあるんだ。何処かで無事でいてくれて、また無事再開出来るなら私はそれだけで良い」

「…」

「でも楽しみだなぁ。一体どんな子だろう。記憶の断片から分かるのはあの子は真面目な子なのは分かるんだ。どんなポケモンなんだろうね」





これがまた伝説のポケモンだったら私どうしよう発狂する自信がある←

ま、とりあえずこの話は置いておこう





「さぁ、皆行くよ!」

「「ブィ!」」

「…」






まずは目の前の事からね






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