それから四人は仲良くポケモンセンターに行き、ピカチュウとブラッキー、そして白亜と黒恋をジョーイに預ける。特別それほど重傷ではないのですぐに終わり、休憩もかねてセンターのテラスに腰を下ろしていた 丁度世間で言う、おやつの時間と言う事でミリは皆が食べれる様に工夫を施してあるポフィン、勿論ポケモン達も食べれるポフィンを皆に提供をした。味は絶賛な様で、サトシは美味しさのあまり喉に詰まらせ皆を笑わした(だが本人必死 「へぇー、サトシ君のポケモンはピカチュウにモウカザルにハヤシガメ、ブイゼルにムクホークとグライオン。珍しいポケモンを持っているんだね。シゲル君はブラッキーとエレキブルにウインディにカメックス。これまた強そうなポケモンだ」 「俺のポケモン達はシンオウで出会った自慢のポケモン達ですよ!」 「僕達、地方によって出会ったポケモン達がさまざまなんで、今回僕のポケモン達を紹介しますね」 「お、それは楽しみだね!是非紹介してね」 「しかし…俺、レンさんが顔に似合わないポケモン持っていて正直びっくりですよ。ハピナスとか、ミルタンクって…」 「何かあった時にはかなり助かるポケモン達だぜ?」 「「はは…」」 それぞれのポケモンは仲良くミリが配給したポフィンを美味しそうに食べる。中にはまだ食べたいのか隣りのポフィンを奪ったり奪い返したりとそんな事をしているポケモン達がいて、レンのハピナスが「ハッピー」と言いながら何食わぬ顔をして止めた姿に四人は笑った。お腹がいっぱいなのかサトシのハヤシガメやシゲルのエレキブルは仲良く日向ぼっこ、サトシのブイゼルとレンのエルレイドは組み手をしていたり…見てて飽きない姿だ ミリの手持ちの白亜と黒恋はというと、初めて見る沢山のポケモン達にビクビクしていたが、ピカチュウとブラッキーやハピナスとミルタンクに気遣って貰い、今ではムクホークとグライオンの背に乗って遊んでもらっている。ミリの蒼華とレンのスイクンは二人を驚かせない様ボールの中にいる 「…あ、そういえばサトシ君。質問なんだけど、君と一緒に旅をしていたタケシさん。お父さんの腰の方は大丈夫だって?」 「あ、はい。順調だって言っていましたよ。でも当分代わりにジムを運営しなくちゃいけなくなったみたいなんですよ」 「え…てことはしばらくジムリーダーに戻るんだ。へぇ、サトシ君寂しくなるね」 「そうですね…俺、今まで誰か必ず二人は一緒に旅をしていたんで、正直寂しいです。向こうにはもう一人、ヒカリって子がいましたが用事でしばらくは旅が出来ないみたいなんで…あー!てことは俺一人!?」 「何言ってんだいサートシ君。僕がいるじゃないか。それにもう一人いるじゃないか。シンジっていう人が」 「シンジィィイ!?」 「(どっかで聞いた様な…)」 自分の故郷の世界で度々アニメを見ていたミリだったが、ダイヤモンド・パール編になってからは見ていた時間が変更になった事により中々見る事が叶わなくなり、見れたとしてもごく僅か。シンジというキャラクターは見た事あるはずなのだが、何せミリは様々な世界を渡り時を有しているので段々記憶が薄れていっている 記憶をフル回転をして出た答えが、「(確か超クールドライで効率主義者なトバリ出身だった気が…)」…あながち間違ってはいない 「(あぁ!紫まゆげの子!)」 思い出した← 「何でシンジが出るんだよ!」 「いいじゃないか。進行スピードが一緒なんだろ?丁度いいだろ?」 「それとこれとは話が違うぜ!あんな奴なんかと仲良くしたくないぜ!」 嫌々オーラ全開なサトシ その時ミリは 「(あー、そうそう確かあそこにいるモウカザルはヒコザルの時にシンジが持っていて、使えないからの理由で捨てられてサトシが拾って手持ちになって〜ふむふむ。ここまでは覚えているけど何で進化したんだっけ?あれ、まだ放送されてなかった様な…)」 頑張っていた 「しかもアイツムカつく事ばかり言いやがるし、捕まえたポケモンを逃すしあそこまでっていう程…俺は嫌だね!」 「落ち着けサトシ。まぁお前の言いたい事は分からなくもないぜ。シンジってアイツだろ?トバリ出身の。レイジの弟」 「!知っているんですか!?」 ミリの知らない人がまた現れてミリはこんがらがった← 「あぁ。友達だぜ、俺とレイジは。そいつの弟も知ってるぜ、素直になれないツンデレシンジなら」 「(ぶはっ!)」←爆笑 「ツ、ツンデレ…?」 「サトシの話なら元気そうだな。…アイツは性格が災いしていたのか友達がいなかったからな…何処の地方に行っても。久し振りに連絡してみるか。…ま、アレだ。アイツもアイツなりに良い奴だ。それだけは分かってくれ」 「…は〜い」 ブスッとした様に言うサトシにレンは苦笑してサトシの頭に手を乗せる。ミリとシゲルは目と目を合わせ、苦笑した その時だった 「…ん?」 遠くを見て何かを見つけたミリ その後に続いて遊んでいたポケモン達が上を向く。何かがやってくる、そんな目をして。サトシの膝にいたピカチュウは耳をピクピク動かし空を見て、シゲルのブラッキーも空を見上げる。ミリもポケモン達も空を見上げる姿を見て、つられて三人も上を見上げた 「ポケモン達の様子が…」 「…何かが来るな。見えるか?」 「…プテラ、が。プテラが見えるよ。凄い速さだ、赤い帽子も見える」 座っていた席を立ち、テラスに出る ポケモン達と一緒に並んで上を見上げてもう一度よく見てみれば、ミリの目にはプテラに掴まれた赤い帽子を被った少年が、まっすぐこちらにやってくる。かなり遠くにいたそれはもうすぐそこまで来て、人間の目に見える範囲までやってきた時、サトシの顔が引きつった 「…レッド、兄さん…?」 (現れたのは)(自分の従兄弟) |