「ピカチュウ!まずは一発アイアンテール!」

「ピカチュウ!」

「ブラッキー!こっちもアイアンテールだ!」

「ブラッキー!」

「向かい撃て!アイアンテール!」

「「ブィ!」」




ピカチュウとブラッキーが白亜と黒恋に向かって駆け出す。尻尾が白く光り、ピカチュウは白亜、ブラッキーは黒恋に己の尻尾を振り下ろす

白亜と黒恋も同時に駆け出すと、尻尾を光らせ迎え撃つ様に振り上げる。ガキィィと互いの尻尾が打ち合うとバチバチっと小さな電撃が迸る。四匹はお互いはじき返された





「ブラッキー!フラッシュ!」

「ピカチュウ10万ボルトだ!」





ブラッキーの体から目をつぶりたくなる様な激しい光りが辺りを襲う。ピカチュウは小さな体から強い電撃を放つ。流石はライバルとお互い認めあうだけあって中々のコンビネーションだと思わせる

しかし、ピカチュウから繰り出された10万ボルトは不発に終わった




「!…いない!?」




ブラッキーから放たれた光りが収まったフィールドには、対戦相手の白亜と黒恋の姿はなかった




「ピカァ!?」
「ブラッキー!?」

「…あ!シゲル見ろよ!」

「あぁ――あなをほったか!」




フィールドに穴を掘った場所が残されてあった

その穴からはひょこひょこっと二つの白い耳が現れ、ピョコンと白亜の顔が現れた。穴から出た白亜は体についた泥を体を震わせてとばす

その泥がピカチュウの所まで被害が及んだのは置いておこう




「確かにフラッシュの対策なら、地面に潜ってしまえば目が潰れない。10万ボルトも被害が加わらないから良い隠れ家って事になるな。考えたな」




そう解説したレンの目にはちゃっかりサングラスがかけられていた




「何処から出したのよそのサングラス。まぁいいや…次はこちらから行くよ!白亜、かげぶんしん!」

「ブィ!」

「ピ!!」
「ブラッ!?」




白亜の体から分身がたくさん現れ、ピカチュウとブラッキーを囲む

囲まれた二匹はどれが本物かと焦った様にキョロキョロしている




「…そういえばもう一匹は…」

「ピカチュウ、もう一度10万ボルトで分身を消すんだ!」

「ピッカ!」




ピカチュウは電撃を放とうと体を震わせたその時、白亜の目が光ったのと、地面の下からボコッと音がしたのは同時だった

シゲルはハッとして気付くが既に遅く、ピカチュウの真下から黒恋が勢いで現れてそのままピカチュウに攻撃を食らわした




「Σピカァァア!?」

「ピカチュウ!?」




ピカチュウは大きく吹き飛ばされ、痛々しい鳴き声と共に地面に投げ出された。サトシが驚く声がフィールドに響く

効果は抜群だ

ピカチュウはかなりのダメージを食らったらしいが、まだイケるのかなんとか持つ事が出来た。そこは流石ピカチュウといった所なのか。シゲルはサトシの安堵の溜め息を聞きながら指示に移る





「ブラッキー!黒恋にかみつく!」

「白亜、シャドーボール!そしてハタキ落とせ、黒恋アイアンテール!」

「ブィ!」
「ブラッ!?」
「ブィ!」





黒恋に向かってかみつく攻撃をしようと駆け出したブラッキーに、遠くからさせまいと白亜のシャドーボールが放たれる

それに気付いたブラッキーはシゲルの指示でなんとか避ける事が出来たが、第二の攻撃には避ける事が出来なかったらしく、黒恋のアイアンテールが横っ腹に辺り、そのまま吹き飛ばされた




「ブラッキー!」

「ブラッ…!」

「ピカチュウ、大丈夫か!?」

「ピッカ…!」




「おーおー、やるな。サトシとシゲルは流石マサラ名物の従兄弟なだけあってバトルセンスやバトルも強いが、一枚上手なのはミリだったみたいだな」




口笛を吹きながら言うレンに、ミリはニヤリと口元に笑みを浮かべる




「ピカチュウとブラッキーが強いのは分かっている(えぇ、そりゃもう強い強い)…本領発揮する前に、かたを付けさせてもらうよ。白亜、黒恋!もう一度アイアンテール!」

「「ブィ!」」

「ならこっちも向かい討つまでだぜ!ピカチュウ、アイアンテール!」

「あぁ、まだ終わりじゃないよ!ブラッキー、こっちもアイアンテールだ!」

「ピカチュウ!」
「ブラッキー!」





ガキィィイ!!


また激しい光りが迸った





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