『あらあら…せっかく助言してあげたのに、何にもしていないなんてね。まぁ、しょうがないわね。あの子はまだ何もしていないのだから。でも過去はそれを証明している…』



フレイリはフッと微笑んだ



『少し、揺さぶりをかけましょう』





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「んー!今日もいい天気!絶好調の旅びよりだね!ご飯も美味しく頂いたしね」

「「ブィ!」」




空は雲一つもないカラッとした良い天気。朝の風と海からの潮風がまた心地良い。私はうーんと背伸びをすれば、ボールから出ている白亜と黒恋も同じ様に背伸びをした。蒼華は変わらず冷静に私達を見つめている




「確かに良い天気だな…つーか、まさかあんな時間が遅かったのにかなり早い時間に起きていたのにはびっくりしたぜ。てか何でラジオ体操…」




私の隣に並ぶのは、堪えキレない欠伸を噛み締めているレン。若干まだ眠そうだ




「寝ていれば良かったのに」

「そのつもりでいたかったぜ。…あー畜生。眠っ…お前は平気なのかよ」

「まぁね。慣れっこ」





夜は寝るのは遅かったが、いつもの様に早朝に起きて、着いて来た白亜と黒恋と一緒に外でラジオ体操を。後からぞろぞろと何かがやってきたと思ったらそれはレン達で、まさか私がラジオ体操しているとは思わなかったらしく、凄い驚かれたのを思い出す

そうそう、嬉しい事に白亜と黒恋は無事レンやその手持ち達と仲良くする事が出来たんだ。今じゃ家族の一員みたいにすこぶる仲がよろしくて、一体この短期間の中に何があったんだと思ってしまう。レンのハピナスやミルタンクには偉いお世話になっているみたいで、懐きっぷりが半端なかった。そして確実に白亜はレンを気に入って、黒恋は確実にレンに対抗意識を持っていた。それでも仲良くしている姿を見ると、えらい進歩だ




「さて、俺達も行くか」




エルレイドを残し、他のポケモン達をボールに戻したレンが言った

私もレンに習い、白亜と黒恋、そして蒼華をボールに戻す。たまには歩きもいいね、と思いながら私達は歩み出すのであった






目指せタマムシティ






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