明かされた事実

沸き上がる謎

迷宮に迷う、人形達




「さぁ、教えて?」




冷たい笑顔が、降り注ぐ




―――――――
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―――







「ラ、ライチュウ戦闘不能!よって勝者、ミリ&レン!」





レンは引きつった笑みをしながら目の前の光景を茫然とする。目の前に広がるのは大きな大きな氷の氷結した姿。氷結したそれから発するのは冷たい冷気で、中央部にはライチュウが、無残にもカチンコチンに固まっていた

マチスはもう、口をあんぐり。ナツメはポカーンとその光景を茫然と見るだけ




「蒼華、お疲れ様」

「…」




群衆が身動き出来ないでいる中、当の本人達は平然と喜び合っていた。すり寄ってくる蒼華をミリは嬉しそうに身体を撫でている。隣りにいるレンはただ、その光景を見る事しか出来ないでいた。スイクンも、表情には出ていないがかなり驚いているのは見ないでも分かった

レンは先程のミリを思い返してして少し寒気を覚えた。…今の台詞で腹黒フラグが浮上したこと間違いないだろう(ナツメもマチスも真っ青だ




「半端ないな…お前のスイクン」

「レン、私達勝ったよ!勝利だよ!初のタッグ勝利!やったぜぇぇえ!ありがとレン!スイクン!あはー!やったやった!」





先程の雰囲気から一変して、ミリは嬉しそうにレンに向いた。勝利したのがよほど嬉しかったのか目はキラキラ輝いて、瞳の色がオレンジ色に変わった。レンはその瞳を見て、ん?と不思議に思ったのもつかの間に、ガバッとミリに抱き締められた




「―!?」




流石にこれは読めなかったらしい。レンの目の前には漆黒の髪に、オレンジの色が広がった。抱き締められただけあって、温かい一肌の体温に柔らかい何かが押しつけられている…。ミリを前にしても動じないレンも、流石にこれはキツかった







「…あぁ、そうだな。無事に勝てて良かったぜ。こっちこそ、サンキューな」

「えぇ!」





なんだってんだー!とある少年がいたら叫んでいただろう。レンは抱き締めて来るミリを、抱き締め返したではないか!すっぽりと腕の中に入ったミリの背中をポンポンと軽く叩き、嬉しそうに微笑した

スイクン達の方も互いを見つめ合っていたが、自身の紐をまるで握手をしている様に労っていた




「レン…見掛けによらず良い性格しているわね。羨ましいって言うべきなのか、微笑ましいって言うべきか。それよりも私達、まるっきり空気ね」

「あんなべっぴんな嬢ちゃんにあんな事をされた時点でアイツは嬢ちゃんファンの敵になったな」

「…近い内にそれらしき人に攻撃をされるレンの姿が視えたわ。グリーンに」

「グリーンかよ!」





レン、まさかのピンチ






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