「…私…今まで馬術を学んだ事がなかったから上手く乗れるかどうか…。でもオツキミヤマでは乗れていたから…大丈…夫?」

「…」

「…Σうわわ!?紐が私の体に…!蒼華さんせめて心の準備を下さいよぉぉ…



…あ、乗れた」





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早朝にて、ハナダのカスミ宅の豪邸を出発した私。カスミとメイドさん達を背に、私は大きく手を振ってその場を去った

この二日間で私はカスミと仲良くなった。勿論あそこにいたメイドさんとも仲良くなれた。カスミの豪邸を探索したり色々楽しませてもらったが、相変わらずデカかった。アニメにいたコダックもちゃんといて、バトルをする時カスミがスターミーを出す前に勝手に出てきた時には笑えた

ゴールデンブリッチにまさかのカップル軍団が沢山いたり、カスミから恋バナを聞いたり聞かされたりと色々乙女的な話をしたりと。スペのカスミはレッドが好きで、アニメのカスミはサトシ(と思っている)が好きで、どっちが好きなんだろうと話を聞いてみたら、どうやら二人とも当てはまってはいないみたいだった。レッド、サトシ、ドンマイ

カスミから「好きな人いる?」と聞かれたので、私は少し考えた振りをして、はっきりと「いないよ」と答えた記憶がある。実際好きな人いても叶わぬ恋だから、そんな事を考えていれば、カスミはニヤニヤした顔をしていた。なんか絶対に変な事を考えているに違いない。そう思った





「次は打倒マチスー。今回はちゃちゃっと終わらせて次に行きますか」

「「ブィ!」」

「…」

「あぁ、勿論聞きたい事は聞くんで。その時吐かなかったら手伝ってね」





笑顔でサラリ

きっと今の私は清々しい笑顔に違いない←





「えっと?クチバに行くには…ヤマブキを通り越してか、地下通路を通るか」

「…」

「ん?どうしたの蒼華?…え、乗せてくれるの?でも何か悪いじゃん」

「…」

「でも蒼華の背中に乗って行けば気持ち良さそうだし一瞬だよね〜。うん、なら遠慮なく乗せてもらうね」

「…」


「あ、でもちょっと待てよ」





私、馬(?)乗った経験が無い






それから冒頭に戻る





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