「ブーィ!」

「ブィブィ!」

「ミュー!」


「あれ、なんか仲良くなっているし」




着替える為に一度寝室から離れて隣りの部屋で着替えていたら、なんだか楽しそうな声が聞こえてきたなと思い顔を覗かせて見てみたら、眠りから覚めた三匹が楽しそうにじゃれあっていた

宙にふよふよ浮かんでいるミュウが自分の尻尾を動かせば、まるで猫みたいに飛び付く白亜と黒恋。君達は猫戯らしを前にした猫かとツッコミを入れたくなる姿だ。蒼華は太陽の光があたる場所でのんびりと日向ぼっこをしていた





「…なんだか一つ紛れているのに全然違和感を感じないのは何でだろう…」

「「ブィ!」」

「おはよう、良く眠れた?」

「「ブィブィ!」」

「ミュー!」

「そっかそっか。それは良かったよ。さぁ、皆朝ご飯にしよっか。今から用意するね」





皆のご飯が入っているバックに向かえば、足元には白亜と黒恋、空中にはミュウがピョンピョンとすり寄ってくる

私はバックからポケモンフードとポロックとポフィンを取り出す。イーブィの二匹は目を輝かせ、蒼華とミュウは興味津々と言った様に覗き込んでいる。さてさて、最後の二匹はどんなお味が好きなのでしょうか




「はい、まずは甘い物が好きな白亜と黒恋の分」

「「ブィ!」」

「次は蒼華…どんな味が好き?(つーか伝説のポケモンって何食べるんだろ…)」

「…」



パクッ



「青いポフィン…なるほど渋い味が好きなんだね。んじゃこれとこれだね」

「…」

「次、そこのピンクは…」

「ミュー」

「…ってもう食べてるし」





長い尻尾を巧みに使い、ポロックを盗み取りしているミュウ。めっちゃ美味しそうに食べてるし

どうやらこの子は甘いポロックが好きな様だ(ピンクなだけに





「ピンク、美味しい?」

「ミュー」

「…そもそも名前のツッコミとかはないんだね」

「ミュウ!」

「あー、いちようあるんだね…」





どうやらピンクという名前はお気に召さなかったみたいだ(当たり前だ

…じゃなくてね、この子普通にいるけど私こんな子手持ちに入れた覚えはありませんよ。さも当たり前にいるけどちょっとどうなってんのかなこのピンク←





「さてどうしようかなぁ」

「ミュー」

「…ねぇ、蒼華。この子と蒼華は知り合い?」

「…」

「ミュー」

「え、マジ知り合いなの?」





ちょっとした疑問を蒼華に問い掛けてみれば、ポフィンを食べていた蒼華は頭を上げ、ミュウを一瞥し、ゆっくりと頷いた。それに続いてミュウはエッヘン!と言いたい様に胸をはった。マジか





「……てことは、君は昔の【私】の知り合いって事?」






言えば、ミュウはゆっくりと頷いた






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