「皆本当同じ事を言うんだよね。コジロウさん達もカスミと同じ反応しちゃうんだもん。そんなに私老けて見える?」

「(アイツら…)だってミリはどっから見たってそう見えるのよ?…正直レッド達がミリになれなれしいから、年上の人だけど大丈夫か心配だったけど…。私も人の事言えなかったけど」

「なれなれしいって…。彼らには色々あってね。まぁ…ちょっと過保護過ぎるのもどうかと思うけど…気を使ってくれているって言う面なら感謝かな」

「…無自覚なのね…レッドやグリーンもドンマイね…」

「あ、あのマリル可愛い…ん?何か言った?」

「…何でもないわ」





たはぁー、とここで初めて大きな溜め息を吐いたカスミに私は首をかしげた

視界に入ったぷくぷくしたマリルに目がいっていて話を聞きそびれてしまったが、「まぁいいわ!乙女の話はまた今度にしましょう!」って言い出しその話は終わりを告げる事になった

…一体何を言おうとしたんだろ?←






「(完璧良い人止まりって訳ね…。でも話に聞いた所会ったばかりっていたから短い期間で良い人って思われているだけでもマシって所かしら?きっと手強いでしょうね。しかも敵も多そうだし…。レンさんは微妙だったけど…、あの時のグリーンは敵意剥きだしで面白かったわ〜)」





カスミは数時間前の事を思い出していた


マサラタウンのサトシの家の前にて、そろそろ頃合かとカスミ、タケシ、グリーンが自分達のジムに戻ろうと、早朝にてレッド、サトシ、シゲルの出迎えを受け出発しようとした時、目の前に一人の青年が現れた

青年はカントーでは珍しいエルレイドを連れていた。朝日の光が銀髪で反射して綺麗だったのが印象的で、しかも顔がめちゃめちゃイケメンだった。いきなりの登場とかっこよさにポーっとしていたカスミを余所に、青年は六人の顔を順番に見ていって、レッドとグリーンの顔を再度見て言った





「…なるほど、お前らがカントーチャンピオンとトキワジムリーダーのマサラ名物か」






あの時の二人の顔は忘れられない。そして青年がミリの知り合いと知った二人の顔も忘れられない

プププッとカスミは心の中で笑った





「(レッド達の為に色々聞き出して上げよっ!夜が楽しみだわ〜)」





軽く家に泊まらす気満々なカスミ

…そんなカスミが色々思考を巡らせている中、何も知らない私は今頃やってきた空腹に耐え忍んでいた





「カスミー、ごめんそろそろお腹が減っちゃった」

「丁度いい頃ね。着いたわ!」





歩を進めていたカスミが止まった。「あっちよ」と指を指され、私もそちらに視線を移動させ

固まった





「………すごい豪邸じゃんね」







そこは綺麗な花壇と綺麗な川に囲まれた豪邸でした






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