昼を過ぎた頃

予想通り、センターにカスミの姿が現れた





「お待たせミリ!遅くなったわ!」

「カスミさん!」





キャッキャッと何処かの女子高生みたいに私とカスミは再会を喜び合う

ポケモンセンターのど真ん中を占領出来ちゃう辺り、カスミの顔は結構広い事が伺える

…とゆーか彼女は本当に男子達を撒いたっていうのか…?ちょっと彼らの安否が心配になった私





「此所まで時間が掛かるとは思わなかったわ。ねぇ、お昼済ましちゃった?」

「先程ポケモン達にお昼を与えていたので私はお昼はまだ取っていません」

「なら話は早いわ!これから一緒にお昼を済ましに行きましょう!良い店があるのよ」

「良いですね。是非!」





マサラからここまで結構な距離で疲れているにも関わらずカスミは元気一杯で、時間が惜しいとでも言う様に私の腕を取り、そのままポケモンセンターに出た

笑顔でこちらを向き、「店って言うよりも…まぁいいわ。お金が掛からない良い場所があるのよー」とルンルンと町並みを歩いて行くカスミに私はクスリと笑みを零した





「(…まさかカスミとこうして歩いているなんてね)」





ポツリと思っている中、カスミはどんどん前に進んで行く。やっぱり地元だから慣れた様に進んで行く

私が目に付いてカスミに声を掛けていけば、カスミは丁寧に教えてくれた。あれはこうだ、とか、こっちはあれだ、と。何処の世界に巡っても、あるものは同じだとしてもやっぱり色々目に引くものが沢山あって、見ているだけでも充分満足だ





「…ねぇ、ミリ。アナタその敬語は癖?」

「え?いや、特には…」

「だったらミリも敬語しなくてもいいわよ。せっかくこうして友達になったもの。私の事はカスミって言って!」

「…カスミ、だね?遠慮なくそう呼ばせてもらうね」





クスリと笑って言えば、カスミは赤くなりながらも、笑顔で頷いた





「それにぶっちゃけ言うと、アナタの方が年上に見えるから逆に私が敬語を使わなくちゃいけない気がしてね…」

「カスミ、貴女歳は幾つなの?」

「私は13よ」





え、嘘。意外

君13歳なの?

…アレ、てことはカスミはやっぱりアニメよりなんだね。うーん、なんか不思議だ←





「ミリ、アナタはいくつなの?」

「私は17歳だよ」

「え゛!?」







…あれ、デジャヴ?







「嘘っ!私てっきり二十歳過ぎていたかと…」

「おいこらちょっとお待ち」







もう慣れましたけどね






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