「カスミ様、どうでしょう?」 「どれもこれも美し過ぎて目がハートになってしまいますわ…」 「ミリ!もっと色っぽいのを着てみるべきよ!」 「…誰か助けて」 ――――――― ―――― ―― ― 「へぇー、ハナダシティってやっぱり綺麗な所だね。何々…『流れる水と咲き誇る花の美しき町』か。うん、とっても綺麗な町だね」 嵐の様な電話を受けてとりあえずは、とハナダシティに訪れた私 ハナダシティの入口に入ればそこは綺麗な花の香りと太陽から反射する川の光に歓迎された。町は人でガヤガヤ賑わう訳でもなく、落ち着いた賑わいを保っている。ハナダシティは道に小川が流れている事が多く、沢山の水ポケモンが姿を現している。もちろんトレーナーも水ポケモンを持っている人が多く、一緒に連れ添って歩いている姿を結構見掛ける 「…うん、時間はオツキミヤマから約二十分弱、といった所かな。カスミさんはセンターで待てって言っても結構時間は掛かるよね…?」 カスミは手持ちにそらをとぶを覚えているポケモンは持っていなかった筈。飛行ポケモンも持っていない彼女はどうやってマサラからこっちまで帰って来るのか… 軽くお昼を過ぎると考えた方がいいのかもしれない 「ん…?」 ポケギアを片手に時間の計算をしていたら、ふと何かの気配を感じ取った 気配を探り辺りを見渡してみると、川を挟んだ向こう岸に何かがあった。よく見えなかった為柵の所まで移動して見てみれば、遠くに一つの洞窟があった 普通なら遠過ぎて見えない場所 視覚が誰よりも優れている私には良く見えた。人の気配が全くない洞窟の奥には、しっかりと別の気配を感じる そう、あそこは確か 「…ハナダの洞窟…」 こんな近い場所から見れるとは思わなかった。しかも洞窟がまだあった事にも驚いた ゲームではあそこは強いポケモンばかりが生息していたが、確かにそんな感じがする。オツキミヤマの洞窟にいたポケモン達と違って気配が何処かピリピリしているのが分かる 「…『一度崩れ落ちながらも再び開かれた洞窟』…ねぇ」 という事は一度崩れて入れなくなった洞窟をまた開いたって事…だよね。ていうかゲームではそんな事書いていなかったよね…? 「あそこにいるポケモンも、トキワの森やオツキミヤマのポケモン達みたいになるのかな…」 …そういえばミュウツーはアニメ寄りなのかスペ寄りなのかそれとも違うのか…ここはスペ寄りなの…か、な?(曖昧 でも一度はミュウツーと戦ってみたいものだよ。あぁ、もちろん私自身がねあはは← 「ま、此所はゲームに沿ってバッチ八個手に入れたら訪れる事にしようかな」 私は視線を外しポケモンセンターに向かった 「ミュー」 ピンク色をしたポケモンが私を見ていた → |