「ではジョーイさん。私も行きます」

「はい、いってらっしゃい。次の町の姉妹によろしくと伝えて下さい」

「あはは、その台詞また聞きましたよ」

「あら?ではそうですね〜…体に気をつけて、と伝えといて下さい」

「はい、分かりました」





ポケモンセンターの前

私はジョーイさんと一緒にいた

もうトレーナーは私しかいない。私が涙目を戻そうと必死こいている時にはもう全員が出て行ったとジョーイさんは言う

私は荷物を肩に掛け、笑顔でジョーイさんに頭を下げ、出発した

ジョーイさんも笑顔で手を振ってくれた



これから、クチバに向かいます





* * * * * *







「あ、やっほう皆。昨日はよく眠れた?」

「「「ズバッ」」」





暗闇の中、黒恋のフラッシュで辺りを照らしながら進んで行くと、見慣れたポケモン達がゾロゾロと現れた

ズバットやゴルバットを始め、様々なポケモン達が笑顔で出迎えてくれた





「そっか、良かった良かった。これから私、ハナダシティに向かうから皆とお別れかな。また此所に来るから、その時皆と一緒に遊ぼうね」

「「「ズババッ」」」

「「「イワー」」」

「「「ガルル」」」





おぉ、皆さん元気だこと

早朝にも関わらずニッコニコな笑顔で可愛い奴等め←





「あ、そうだこの際道案内でもしてもらおうかな。…そこのピッピ、道案内してくれる?」

「ピィ!」

「ありがとう。皆、またねー」

「「「ガルー」」」





近くにいたピッピを連れて私はポケモン達に手を振りその場を去った。ポケモン達は本当に野生のポケモンなのかと疑いたくなる様な人懐っこい笑顔で送ってくれた

うふふ、なんか良い気分←

目の前でピョンピョン跳ねながら道案内をしてくれるピッピは何処か誇らしげな気がする。でも可愛いなぁ、とニヤニヤする笑みを抑えながらピッピの後に着いて行く

途中で会ったピッピのお仲間さんに手を振ったり、また出会った別のポケモン達にも手を振りながら進んで行く。このポケモン達は本当に人懐っこいなぁと思いながら


しばらく進んで行くと先頭きって歩いていたピッピが止まった

「ピッピピッピ〜」と言いながら指をさした方向を見れば、そこには出口の光が零れていた

私はピッピの頭を撫でた





「昨日のダンス、本当に素敵だったよ。またこの地に訪れたら是非見せてね。道案内、ありがとう」

「ピッピー!」





しばらく堪能して、ピッピの頭から手を離し、バックから木の実袋を取り出しオボンの実を取り出す。それをピッピに渡せば嬉しそうに受け取り、ピッピは手を振りながら洞窟の奥へと戻って行った

私はしばらくピッピが消えるまで姿を見続け、いなくなったのを見て前を向いた





「野生のポケモン秘密の抜け道なのかな。びっくり、全然時間経ってないよ」





ポケギアを取り出し時間を見てみれば、入ってから僅か三十分も経っていない

ポケモンセンターにいたやまおとこの人に聞いたら、どうやらオツキミヤマは二時間以上はかかるらしい。その事を考えると結構得した気分だった





「行きますか」





私は出口に向かった





あ、月の石発見←






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