「ささささささささささ…さむぁあああああ…!!」






今日は気温が格段に下がって氷点下近くまで低くなっている。窓から見える外は一面真っ白な霧で多い隠されている。あー、きっと私外に出たら氷状態になるだろうなぁ〜と、しみじみ思いながら炬燵の中へ頭まで潜り込む

炬燵は暖かい。あぁ私炬燵と一体化になっても構わない。むしろ炬燵が家でも構わない。マグカルゴになりたい。いや、炎タイプになりたい。もう炬燵から出たくない。家事なんて放棄したい気持ちなんだぜ。しかしポケモン達は寒くないのかな。何で平気に外で遊んでいられるのか不思議でしょうがない。まぁ私も力を使えば炬燵から出れてあーゆーふうに遊べれるからいいけど。今は何もしていないから寒い、寒過ぎる。部屋もいくらストーブ点けていても寒いぃぃぃ…←





「ぬくぬく…」

「おー、こんな所に炬燵があるぜ。いつの間に…まぁいいや。よいしょっと」

「おふっ」





私が入っていた所に、後からやってきたレンが割り込んできた。長方形の面積が広い方に居たからまだ良かったけど、さも当たり前の様に私の隣りに入って来ては寝転んで、近くにある座布団を枕変わりにさせ、しかも抱き枕の様に私を引き寄せて来たじゃないか

寒さ平気な彼はまだこの寒さなら炬燵はいらねぇなぁ、って言った張本人だったはず(シンオウ出身め)。あったけぇなぁ〜、そう零しながらレンもぬくぬくと暖を取る。何度も思うけど私を抱き枕にする意味はあるのだろうか(この際気にしない





「レン…冷たいね」

「まぁな。さっきまで外に居たし。アイツら元気良く外走ってるぜ」

「寒かったでしょー」

「シンオウと比べればまだまだ、だな。…ま、寒い事には変わりはない」

「だよねー」







私も何度か違う世界の北海道に足を運んだ事はあるけど、あれはヤバかった。本州出身(と記憶している)からは想像出来ない程の雪の量だったり寒さだったり。世界は違っても形は一緒だからシンオウも北海道もなんら変わりはない

結論、寒いものは寒い






「…あったけぇな」

「炬燵最高だよね」

「こんな日はあったけぇ食い物が食いたいぜ」

「んー、それじゃ今日の夕飯はシチューにしましょうか!コーンたっぷり入れてさ!」

「おー、美味そうだな。楽しみだぜ、ミリの作った美味いシチュー」

「エヘヘ。…それまで一緒にぬくぬくしましょうか、レンちゃん」

「だな」






ギュッと抱き締めて、ギュッと抱き締め返されて。それだけなのに心がポカポカと暖かくなって来るそれに、笑みが深まるばかり

何気ない事でも、とても暖かい

心と身体の全てが、暖かい

このまま二人でマグカルゴになってもいいよね、と呟いたら、マグマにはなりたくはないなと返された。ドロドロだとこうすること出来ねぇし、と言って顔が近付いて来て、私に頬にキスをしてきた。くすぐったかった。愛しかった。そうだね、そう呟き返して私はお返しにレンの頬にキスを落として、目尻を緩めるレンに微笑みながら瞼を閉じる。貴方の温もりと炬燵の温もりのお蔭で、寒さなんて吹き飛んでいきそうだよ





冬は炬燵と貴方が必需品



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