「白亜、黒恋。お疲れ様」

「「ブイ!」」

「さぁ、体力消耗した分回復しようね」

「「ブーイ」」





第四ステージを難なくクリアした私達。いやぁまさか本当に決勝戦の切符を貰えるなんて思わなかったよあはは、と心の中でニヤニヤしながら選手控室に私達はいた

控室は人はもういない。それもそのはず、あんなに沢山いたトレーナー達は負けてもう帰ったかバトルを観戦しているかどっちかで、私達以外は誰もいない

正直、ラッキーだった





「まずは白亜。白亜はシャワーズに進化」

「ブイ!」

「次に黒恋は白亜にみずでっぽう」

「ブイ!」





私が指を鳴らせばピカッと白亜の身体が光だし、姿が変わり白いシャワーズになった。黒恋は白亜が姿が変わったのを見て、口からみずでっぽうを繰り出した

シャワーズの特性は「ちょうすい」、水の攻撃を食らうと逆に体力を回復してくれる。それを考えて私は指示をした。白亜は気持ち良さそうに黒恋のみずでっぽうを受けていた





「おーおー、図鑑って便利だね。上がっていく上がっていく〜白亜の体力が〜」

「ブーイ♪」

「よーし、黒恋ストップ。体力回復っと」

「ブーイ♪」

「黒恋はつきのひかり」

「ブイ!」

「おーおーこっちも上がっていく上がっていく〜」






窓から零れる月の光が黒恋を包めば、黒恋の体力もどんどん上がっていく

いやー、便利便利!

好きでもないのに使える様になった本人達にとって有り難くない特殊能力でも、こうしてちゃんと知識があって使えばこの先マジでやってけると思うんだよね。使い方次第ではこの子達本当に化けると思うんだ!





「よし、回復OKだね」

「「ブイ!」」





シャワーズから退化した白亜、回復した黒恋が元気良く返事を返した

うんうん、可愛い可愛い←





「夕飯の時間は過ぎちゃってるよね…あ、そうだ鞄の中にポロックとポフィンがまだ大量にあったよね。いる?」

「「ブイブイ!」」

「OKOK、ちょっと待ってね〜」





ポロックとポフィンの名前を出した途端、二匹は目を輝かせ犬みたいに飛び付いてきた。今までたくさん頑張ってきてくれたから結構お腹が減っていると見た。私は鞄の中からそれぞれのケースを取り出して、紙皿の上に乗せる

このポケモンの世界に来る前に、ゲーム中友達だったり自分一人で「うらうらうら!これでもかっ!」ていうくらい大量に作っておいたお蔭で、今ここで役に立っている。うふー、つくづく昔の私に感謝したい

いざという時は鞄の中には木の実袋があってその木の実を使ってまた作ればいいしね。木の実袋は何故か無限に大量にあるから、使っても使っても全然減らないからマジで便利。フレイリの魔法のお陰かな?ありがたいわー

お皿に乗せたポロックとポフィンを差し出せば、二匹は嬉しそうに食べ始める。ちなみにこれら全て甘いポロックとポフィン。二匹は大の甘い物好きだ





「美味しい?」

「「ブイブイ!」」

「うん、良かった」





二匹を交互に撫でれば、嬉しそうに鳴きながらポロックとポフィンをむしゃむしゃと食べていく

うんうん、可愛い

マジで癒されるわ


以前試しに甘いポロックを口にしたらとっても美味しくって、逆に渋いポロック食べたらマジ渋過ぎて死ぬかと思った。唾液が一瞬に無くなったから焦ったわー











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