「兄さん兄さん」

「ん?何だサトシ」

「俺、さっきから思っていたんだけどさ。レッド兄さんが失恋した人ってミリさんでしょ?」

「ブフォッ!!(噴出す」

「よく分かったな」

「やっぱり、レッドさんはミリさんに失恋を…」

「まだそのネタ引きずってたんかい!違うから!俺違うからな!////」

「大丈夫だ兄さん!兄さんなら多分変な事が起きない限り上手くいく…はず」

「ピカ!」

「はず!!?」



「んで?兄さんは?」

「何がだ」

「もちろんミリさんの事に決まってるじゃん」

「俺はミリに特別な感情は何もない」

「兄さん兄さん、せめてもうちょっと感情込めて言ってよ。何度も言うけど顔赤くして目線そらしても説得力ないから」

「…」

「Σあだだだだ!!?」







「…?何してんだろ。仲がいいねー」



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――――
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『さあさあ次の試合で第二ステージは終了になります!第三ステージが終わったら第四ステージとスピードを上げていきますよ〜!挑戦者の皆様、覚悟を決めといてくださいよー!』





ワァァア!!とコロシアム中に響き渡る観客の声

空はもう、夕方に差し掛かっていた





『さてさてさて!こうして私が中継している間にもAブロックの第二フィールドで戦っている挑戦番号8番のリア選手と挑戦番号11番のミリ選手の戦いは白熱しております!…おぉっとぉ!?どうやらミリ選手が一枚上手の様ですね〜!』



「白亜、マリルにすなかけ!黒恋はその隙にたたきつける!」

「…ッ!?ああ!マリル!!」



『リア選手のマリルにミリ選手の黒いイーブィの攻撃を食らったぁあ!!これは急所に当たったかぁ!?叩き付けられたマリルは…なななんと!目を回しております!最後の一匹だったリア選手の手持ちのマリルは先頭不能になったぁあ!』



「マリル、先頭不能!これにより勝者、ミリ選手!」

「お疲れ様、白亜、黒恋!」

「「ブィ!」」



『開始してから僅か十分も満たさなかったこのバトル!なんて速い結末、速いスピード!これは面白くなったぞーー!!さぁ、これで第二ステージは終了です。第三ステージに入ります!挑戦者の皆様は速やかにご登場下さい!』









さてさて、忙しくなるぞ






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