「へぇ、噂の従兄弟達と一緒に来たんだ」

「うん、俺の従兄弟がサトシって言うんだ」

「俺の所はシゲルだ」

「サトシ君にシゲル君かぁ」





レッド達に連れられて(強制的に)観客席に向かった私達。レッド達が座っていた席に向かえばそこには見た事ある人物達がいて、私はニヤリと笑った






「あろは〜サートシ君にーシーゲル君♪」




ガバッVv




「「Σうわわわわ!!??///////」」






観戦している二人の背中を後ろからガバッと覆い被さる様に抱き着いてみた私

うふふ、まさかアニメのサトシとシゲルの二人がいてまさか二人が一緒にいてまさか後ろから抱き付けるなんて…ああああ幸せ…この反応新鮮だよおおお!!←馬鹿


私の後ろではいきなりの行動に驚くレッドとグリーンがムッとしたり眉間に皺を寄せていた





「(いいなぁ…)」

「(シゲルめ…)」



「へぇー、やっぱ従兄弟だから似ているね〜。君がグリーンの従兄弟のシゲル君?(ツンツン」

「うわわ!?/////」

「で、さっきぶつかった君がサトシ君?(すりすり」

「あわわわわ!!////」

「ピカ!(汗」

「あ、ピカチュウじゃん。レッドのピカチュウとは別の子だね。可愛いね〜(なでなで」

「ピピピピカッ!?////」






かわいいなぁ〜

かわいいなぁ〜

癒されるなぁーうふふ←


まあもちろん制止が入るわけで、グリーンが二人を抱き着いていた私をベリッと剥した






「ミリ、そこまでにしてくれ。二人とも困っているぞ」

「はーい。ごめんね二人とも」

「あ、いえ…びっくりしただけで…///兄さん、この人は誰なんだい?」

「さっきのお姉さん!」

「何だ、サトシ知っていたのか?」

「知っていたのかっていうか…ピカチュウを探していた時にぶつかった人なんだ。確かお姉さんの名前は…ミリさん、でしたっけ?トーナメント表で写真を見ました」

「あ、本当だ。トーナメント表にお姉さんの名前と顔があるね」

「ピカッ」





シゲルがトーナメントに映っている私の写真と私の顔を見比べる

ニコッとシゲルに笑ってみれば、シゲルはボッと顔を真っ赤にさせた。うん?よくわからないけど可愛いね←





「知っての通り、私はミリ。マサラタウンのミリです。よろしく、シゲル君、サトシ君」

「よろしく、ミリさん!コイツは相棒のピカチュウです!」

「ピッカチュウ!」

「僕はシゲルといいます。よろしくお願いします、ミリさん」





二人と一匹にそれぞれ握手

まさか二人と握手が出来るなんて思わなかったようへへへ。やべっニヤける←





「ミリさんとレッド兄さんとグリーンさんは知り合いだったんだな」

「ピカッ」

「へへっ、まあね」

「兄さんも隅に置けないね」

「ふん」






うん、良い絵だよ

ライバル同士だった者がこうして和気あいあいに仲良くする姿は本当に見てて飽きないよ。むしろ和む。私もこの世界でライバル作ろっかな〜


そんな事を思いながら四人を見ていたら、あるトレーナーが勝利したのか一際大きい歓声が響いた

不意に目を移して見て、次にトーナメント表を見てみれば、次の対戦は私の番になっていた


ポンと肩を叩かれ、後ろを振り向けばレッドがいた。レッドは二カッと太陽の様な笑顔で私に言った





「次の試合、頑張れよ!」

「…うん、ありがとう」





ちょっと、くすぐったいな

この世界で人に応援される事はなかったから、何だかとても新鮮な気持ち




目線を反らしグリーン達の方を見てみれば、三人とも笑って私に「頑張れ」と言ってくれた

困ったな、嫌でも勝たなくちゃいけないじゃん!







(これが、私と彼らの出会い)


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