「コロシアムかぁー」

「懐かしいな」

「俺達も出たかったぜ。なあピカチュウ」

「ピィカ」

「あ、ちょっと待って。昼ご飯今のうち買っておくかい?」






彼らがコロシアムに入るまで後三十分





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『さあさあ始まりました!二ビジムとハナダジムがコラボした二つのバッチを巡る戦いが!一石二鳥でバッチが取れるということでわざわざはるばるお越し下さった挑戦者もといその勇姿を目にしたいとやってきた観客の皆様!ようこそお越し下さいました!さあ皆様!白熱した戦いを是非その目に焼き付けて下さい!!』





コロシアム全域に響くアナウンサーの声

だがその声が書き消す程に今コロシアムの中は多くの観客の応援に盛り上がっている





『現在真ん中にあるコート以外の四つのコートにはそれぞれA、Bブロックの挑戦者が試合を行っています。ご存じの事だと思いますが今回のコロシアムはダブルバトル。使用ポケモンは二体、両方先頭不能となった場合試合は終了。勝った人は次に進む事が出来ます。負けた人は勝った人の応援をお願いします!ひがんじゃ駄目ですよー』





アナウンサーの一言に観客はわははと笑う





『さぁて、司会をと実況を勤めさせて頂くのはこの私!ブラリ旅更新中のミツハルのことミッチー!この四面フィールドがある白熱したバトルを的確に且熱く放送させて頂きます!よろしくぅ!』





バトル中の衝撃や大きな音に加え観客の応援にも負けないくらい叫びにも近い、ミツハルもといミッチーは叫ぶ

若干耳がキーンとするのはご愛嬌





『さてさてさて!こうして私が自己紹介している間にもAブロックの一面フィールドは挑戦番号7番アツヒVS挑戦番号8番リアとのバトルは、8番リアの勝利となりました!最後はマリルのすてみタックルで見事勝利を収めました!!ここぞですてみタックルなんて格好いいぞマリルー!!次も頑張ってくれよっ!!』






Aコートでは少女とマリルが感動を分かち合っていた

その近くでは相手の挑戦者が悔し涙を流していた





『他のフィールドも素晴らしいバトルを繰り広げています!』





視線をそらせば、少年少女の他に色々な人がバトルに夢中になっていた

中には波に乗っているのかどんどん攻めていれば、明らか負けてしまうのではないかと思わせるバトルもしばしば見受けられる。人それぞれポケモンに指示をしては真剣勝負に試合に挑んでいた





『さてさてさて!先程終わりました一面フィールドに、新たな挑戦者達のバトルを開始します!どんな人がどの様に白熱していくか、是非皆さんその目に焼き付けろ!




まずは挑戦者番号10番、ハナダシティ出身のタケル!』





一面フィールドに、一人の少年が現れた

少年タカシは大勢の観客に圧倒しつつも堂々と歩いて来る。若干緊張しているのかその顔は引きつっている





『おおっとぉ!?タカシ選手緊張しているみたいだ!頑張れタカシ!さて、そのタカシ選手を相手にするのはこの挑戦者だーー!!!




挑戦者番号11番!出身地はマサラタウン!



――――その名は、ミリ!!』

















「さーて、白亜、黒恋」





選手控えからコロシアムのコートの行く道の廊下で、一人の女がいた


その女は手に二つのボールを持っていた。ボールはまるで意思がある様にカタカタと揺れている





「行こうか」





女は、太陽の光が照らされ歓声の声が響くコロシアムの中に入って行った











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