「ねぇ、皆。いつ、この子達はこの卵から孵るのかしら」







目の前にある黒と白の二つの卵を撫でながら、私は問う

目の前に広がる綺麗な湖の中心で、沢山のポケモン達に囲まれながら私は居た。綺麗な水色をしたポケモンを背も垂れにし、もたれかかりながら手は卵を撫でるのを止めない


私の問い掛けにそれぞれ自由にしていたポケモン達は揃って私の方を向く。すると私の視界に赤い色をしたポケモンが入ってきた。そのポケモンはポケモン達をキョロキョロ見回すと、彼らの代わりに口を開いた







《そんなに早く産まれないって皆言っていますよ。"  "がせっかちって言っていますよ》

「まぁ、せっかちだなんて…私はただ、気になるんですのよ。あの子達の大切な結晶…まだ光が見える内に一日でも早く産まれた子達と出会いたいのです」






まるで自分の子供の様に愛しい目で、私は卵を見つめる

対照的な卵はほんのりと暖かみがあるが…まだ、ピクリとも動かない






「フフッ」

《"   "様?》







私が不意に笑った事に赤い色をしたポケモンはキョトンとした顔で私の名前を呼ぶ

私はごめんなさいねと謝りながら、すり寄ってきたポケモンを撫でながら口を開く






「私、思ったのです。こうして皆がこの地にいてくれたら、この子達が産まれても寂しい思いをしないで済むのではないかと」

《そうですね、皆がいてくれたら全然寂しくないですもんね!》

「残念な事に今" ルセ ス"や"ミュ "がいませんが、孵化した時は是非立ち会って貰いたいものです。ねえ、皆さん?」







赤い色をしたポケモンから視線をずらし回りのポケモン達に問い掛けてみれば、皆それぞれ返事を返す。その意味は肯定を表していて、私は彼らの返事に満足げに笑った






《"   "様》

「何かしら?"  "」

《"パル ア"と"ディ ルガ"が、貴方に質問していますよ。『名前は考えたのか』、て》

「まあ、名前?」






彼らが私に質問なんて珍しいわ、とクスクス笑う私。遠くで咎めの視線を感じた私はまた笑みを深くすると「もちろんよ」と答えた

私の言葉に興味深く思ったのか興味津々と皆それぞれこちらを見る。そんな皆にまた笑いながら私は言ったのだった






「この子達の名前はね…」






















なんということだ。目が覚めたら頭からベットに落ちていたなんて←






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