「サトシ」 「何だ?シゲル」 「…最近、レッドさんどうしたんだ?」 「…さ、さぁ…?」 「窓の外をボーっとずーっと眺めて、声掛けても返事をしてくれないし、たまに悲しそうな表情を出した時は僕はどうしたらいいんだと思ったよ」 「だったらグリーンさんもおかしいだろ。最近は特訓ばっかだし、レッド兄さんみたいに窓の外をボーっとずーっと眺めていたじゃんか。そしたらいきなり顔を紅くした時は俺どうしようかと思ったぜ」 「………」 「………」 「もしや…」 「これって…」 「「恋…!?」」 ―――――――― ―――――― ――― ― 「は、は…はっくしょん! …何だろう、悪寒が…」 最初から最後までイケメンだった彼、レンを見送ってから自分もそろそろ行こうかなと腰を上げた時、マサラでは変な誤解(←)を受けている事を知らずに私は突然来たくしゃみと身震いを感じた …殺気か?殺気なのか?ちょっと私まだ変な騒動起こしてもいないんだけど。いやその前に盛大にくしゃみをしてしまった事が恥ずかしいかな! 「風邪でもひいたかな…」 「「ブイブイ?」」 「心配してくれるの?あはは、ありがとう。でも私は大丈夫だよー。誰かが噂しているのかな〜、はは」 ボールから二匹を出していた為、私の言葉を聞いたのか心配そうにこちらを見上げてくる白亜と黒恋 私は二匹の頭を撫でながら小さな身体を抱き上げる。ケラケラ笑う二匹にほくほく癒されながら、抱き上げたまま仕事をしているジョーイさんの元に向かう 「ジョーイさん、お疲れ様です」 「まぁ、ミリさん。行かれるのですのね」 「はい」 ジョーイさんを見て反射的にビクつく二匹を宥めながら、私は目の前の彼女に「お世話になりました」と頭を下げる ジョーイさんは「頭を下げないでください」と苦笑いしながら言い、私は頭を上げ同じく苦笑いをした 「ジョーイさん、二ビまでどれくらいかかりますか?」 「通り道にトキワの森がありますが、それを踏まえると昼までには着きますよ。トキワの森は虫ポケモンが多いですからむしよけスプレーがお勧めです」 「昼には着けるんだ…。分かりました、ありがとうございます」 「二ビには一体何を?」 「観光も兼ねてジム戦をしてきます。一週間後にあるポケモンコロシアムに向けてのエントリーをしてきます」 「そうだったんですか!頑張って下さい。二ビにいる私の姉妹が全力であなたのサポートをしますから!」 「ジョーイさん達に支えられているなんて心強いです」 それからちらほら軽く会話をして私はトキワのポケモンセンターを出て、次なる目的の場所―――二ビシティに向かった もちろん、むしよけスプレーを買って← 「トキワの森か…」 「ブィ?」 「…イモムシ、嫌いなんだよねぇ…」 私の第一の嫌いな物 それはチーズ そして第二に嫌いな物は …それは、イモムシ あー、無理無理 松虫とか茶色くモフモフしている物体とかマジ無理。ジブリの風の谷の●ウシカのオウムとかモ●ラの幼虫とかマジ無理 …いくらポケモンにキャタピーがいたとしても、果して私は可愛いと思えるんだろうか…(遠い目 「黒恋」 「ブイ?」 「イモムシを見つけた際には、かえんほうしゃで焼殺す事を許す」 「Σ!?」 「白亜、君もブースターになってかえんほうしゃしまくる事を私は許す。いや、森全部焼かれても私が許す。安心して、すぐに元に戻してあげるから!」 「Σ?!!」 言っているそばから 着いてしまった、トキワの森 「うーわー、でーかー」 感服してしまうくらい立派な森ですね… 此処に来る前にも森を抜けてきたけど、この森はまた違った印象を受ける。やっぱゲームの感覚で来ちゃダメだね。昔はこの森のダンジョン攻略するの苦労したんだよねー それと何か薄暗くてポケモンの鳴き声がカラスの鳴き声に聞こえてしょうがないのは私の気のせい? 「…さて、行きますか」 私は歩を進めた もちろん、後ろには口から火を散らす黒恋に、既にブースターに進化してバトルスタンバイOKな白亜を連れて リーン 森全体に、鈴の音が響いた → |