レンの衝撃的な証言。その真相を教えてもらう為にも結局一緒にいる事になり、食べ終えた朝ご飯が乗っていたトレーを食堂に返し、お互い荷物は全部持っていた事もあり私はセンターの入口付近にあったソファーでレンの話を聞くことにした

特に急ぐ用事もなかったレンは嫌がる事も断る事もなく、私の申し出に快く了承してくれた。なんていい人!なんてイケメン!!心意気までイケメンか!






「やっぱり知らなかったか」

「何で通行禁止なの?」

「あの近くでいきなりポケモン達が暴れてな、そのせいで入口が塞がっちまったらしい。俺は運が良かったぜ、その前日に二ビに着いていたから巻き込まれる事がなかった」

「…あらー」

「反応が軽いな。いいのか?オツキミヤマを通らないとハナダに行けないぞ」

「うーん、まぁなんとかなると思う…」






…実際、なんとかなってくれたら嬉しいけど

オツキミヤマが通行禁止だったのには予想外だったかな。ポケモンの世界、一体何があるかは分からない。こういう展開も日常茶飯事、簡単には勧めない。…まぁ、こんな可愛い騒動なんて特別どう言うつもりはないし、切迫感は全然ない

暫く復旧までニビに留まる事になるわけで。丁度ニビシティにはジムがあるから、ジム戦の為に時間を費やす事が出来る。先に行きたい気持ちはともかくとして、あの子達のいい修行時間になりそうだからなんとかなるでしょう。それか直るまでマサラに帰る方法もアリだし、さほど問題ないかな?


そう頭の中で自己完結していたら、「そうそうミリ、」と目の前の彼は面白そうに口角を吊り上げて私を見た






「お前さ、ジム戦とか受ける気か?」

「うん、そのつもり。目指せポケモンマスターだし」

「ははっ。そうか、それはいいと思うぜ。…だがな、」

「ん?」

「二ビのジムリーダー、ぎっくり腰でジム閉じちまってるぜ」

「Σ(°°)」

「んで、ハナダのジムリーダーも温泉旅行でジムが閉まってるぜ」

「Σ(°°;)」

「しかもクチバのジムリーダーもジム閉まってるし」

「…(°°;)」

「タマムシのジムリーダーも不在だし」

「…(゜゜)」

「セキチクなんて親を探すとかで休業してるし」

「…」

「ヤマブキも閉まってるし」

「…」

「ふたごじまのジムも不在だし」

「…」

「もちろんトキワのジムリーダーも不在だし」

「…」

「………」

「…」

「………」

「…」









「悪い、冗談だ」

「じゃなきゃ困るよ!?」









そんな冗談実際あったらダメだから!






×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -