「…最近、ポケモンの様子がおかしい」




一人の青年が遥か先にあるポケモン達の気配を感じながらポツリと呟く




「…まさか、な」




青年の呟きは風に流され消えていった







―――――――
―――――
―――





「流石はトキワシティ。トキワは緑、永遠の緑!へぇー、空気が綺麗で素敵な場所だよ。昨日何で気付かなかったんだろう」





もうじき人やポケモンが起き出そうとした時、私はポケモンセンターの裏庭で体を伸ばしながら新鮮な空気を胸一杯に吸い込んでいた。足元にいる白亜と黒恋はまだウトウトしつつも私と同じ様に胸一杯に吸い込む。吸い過ぎて咳き込む白亜に、逆に欠伸が出てきた黒恋に笑いながらも、体の準備運動に取り掛かった

もちろん、ラジオ体操でね←





「あー、目が覚める」





こうして体操する事によって寝ていた事によって固まった筋肉をほぐし、気持ち良い空気を吸う事で寝ていた頭を覚醒させる

いつもこんな事はしないが、今回みたいな【異界の万人】として別世界にいる場合は毎日行っている。ちょっとめんどくさいけど、こうする事によって瞬時に考え行動が出来るから安心だ

私の行動を真似てこの子達もラジオ体操をする。小さい体を懸命に伸ばす姿はまさに萌だ。うふふ←





「今日はどうしようかな」





アキレス腱を伸ばしながら呟く私。…視界の隅で同じ事をしている二匹がとっても可愛くて可愛くて仕方がないんですけど!

あ、コケた





「そういえばトキワシティってグリーンがいたじゃん。やっば、あんま滞在出来ないじゃん」




ジムリーダーやっている彼なら、此処のセンターには日常的にお世話になっている事間違いない。しかも昨日ゴールドカードの件で結構騒がれちゃったから、噂が広まって彼の耳に入っちゃう恐れもあるわけなんだけど…

てか…何で彼はマサラにいたんだろ。あれかな、里帰りかな?里帰りだったのかな?ジムはいいのかな?まさか噂の立体映像でジム任せちゃってんのかな??←


(その頃グリーンは布団の中でくしゃみをしていた)







準備体操が終わりに近付いた時、後ろから人がこちらに歩いて来る足音が聞こえて来た

後ろを振り向いたらそこにはジョーイさんがいた。ジョーイさんは爽やかな笑顔で挨拶をしてくれた。美人さんだなぁ






「おはようございますミリさん。お早いですね」

「おはよう御座いますジョーイさん。トキワシティは緑が沢山あって空気がとても綺麗ですね」

「それは良かったです。トキワシティはとても過ごしやすい場所ですから、気に入ってくれて嬉しいです。…そうそうミリさん、朝ご飯の準備が出来ましたので食堂の方へどうぞ」

「わざわざありがとう御座いますジョーイさん。…さあ、朝ご飯を食べに行こっか」

「「ブイ!」」

「あらら、朝ご飯に反応しちゃって〜」









トレーナーって意外にいっぱいいるんだね。納得






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -