そういえば俺が小さい頃
一人の女の人に会った

あの頃は自分より大きい人は
お姉ちゃんと認識していて
歳とかは関係なくて
勿論その人の歳は分からない
ただ言えるのは俺がその人を
「綺麗なお姉さん」
と呼んでいて
名前なんて、知らなかった


その人の姿はもう朧気で
記憶に残っているのか分からない
ただ、分かるのは

その人は、とても美しくて
綺麗で、眩しくて
オレンジの服を着て
太陽みたいな笑顔で
俺の頭を撫でていた




――――――――
――――――
―――







皆さん、大変です


ピ ン チ で す






「……」

「「……」」






見 ら れ ま し た


私が、この戦闘で使われた荒地を元に戻した瞬間を、見られました



ポケスペの、レッドとグリーンに





「(…まずくない?)」






普通こんな力は無いもの

人間が、指パッチンで荒地が元通りになる筈が無い





「お前、今…」

「……ッ」





二人の内―――ツンツン頭の少年グリーンが、辺りを見渡しながら驚いた顔を私に向ける。開いた口が塞がらないとでも言っている様に、その表情は驚愕の色に染まっている

もう一人の赤い帽子を被った少年レッドは、私を見て固まっていた。目を見開いて、私を凝視。さっきの私に驚いた顔もしていたが、何か引っ掛かった。彼の赤い目には、何か別のものを感じた…が、今の私には関係なかった


今、私がすべきことは





「…今の、見てしまったのね」





彼らの記憶を消す事



何も手にしていなかった筈の手の平に私はモンスターボールを出す

私の得意分野の一つで、何もない所に物を出す事が出来る。どうやってやっているかは企業秘密だけど、よくこれで武器の出し入れをしている。勿論今回は武器ではなくモンスターボールで、相手にしてみれば何もない手の平にいきなり小さな光と共にモンスターボールが出てきた事に驚きを隠せない


勿論それはレッドとグリーンも同じ


そして彼らは悟った






「レッド、来るぞ!!」

「っ!あ、あぁ!!」






私が、記憶を消す為に攻撃を仕掛けてくる事を察し

彼らも自分のボールを手に掛けた











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