バトルが始まった

なかなかイーブイ達はレベルがそこそこあるのかヘラクロスを押している

ましてやダブルスだ、二匹のコンビネーションにヘラクロスは翻弄されていた






「白亜、でんこうせっか!黒恋、すなかけ!!」






黒恋のすなかけで相手の命中率を下げて、怯んでいる隙に白亜の電光石火が決まる

初めての戦いだったが、もともと私自身過激な戦闘を何度も繰り返してたり、元がゲームだからもあるので私は的確に指示をしていった




でもヘラクロスも負けてはいなかった

レベル的にはきっと同じくらいだろう。大体は互角、もしくはあちらの方が攻撃力は高い
。種族値的にはしょうがないことなんだけども、そもそも小さな身体を懸命に働かせて果敢に挑むあの子達に私のテンションは内心とても爆上がり状態。とはいえ、ヘラクロスは虫タイプ、こちらはノーマルタイプ

炎タイプが、的確なんだけどな…



と思った矢先、いきなり白亜が光だした





「えっ!!??」





私は目を見張った

白亜はそのまま形を変えるとブースターに進化したのだ






「ううううそーーーん!!?」







私は叫んだ

めちゃくちゃ叫んだ



ブースターは普通、進化の石で進化するもの

それは私にとっては常識な事であり、ゲーム上では選択によって今後を左右するほどと言ってもいい。それ以前に私はほのおの石を持っていない。なんで白亜は進化したんだろう。疑問と困惑の感情が頭を駆け巡ると同時に、ブースターでも体は白いんだなぁ…と感心していたりいなかったり


でも

こっちにとって好都合だった




「白亜、さっそくその力を見せてもらうよ!かえんほうしゃ!」






ブースターに進化した白亜の口から出る灼熱の炎がヘラクロスに命中。可愛らしくも逞しくなった白亜、繰り出してきた技は予想を超えるかなりの強烈な炎だった。これには流石の私もびっくり、攻撃をモロに食らったヘラクロスもびっくり仰天


そのままヘラクロスは先頭不能、


この勝負、白亜の勝ちだ





「ナイス白亜!」





私との初めてのバトルなのか、白亜は喜んでいる


さぁ後一匹…と思った瞬間、また私は目を見張った






「ブィーー!!」






なんと黒恋が残ったヘラクロスに白亜が放った火炎放射と同じ技を繰り出していた

もちろん私はまた驚いた(しかも白亜と同じでかなり強烈な炎だった

普通イーブイはノーマルだから技マシンでも火炎放射は覚えない

いや、覚えられない(覚えられたら真っ先にやっている奴





そのままヘラクロスは黒恋の火炎放射にやられ、先頭不能









圧倒的に、こっちの勝利だった








「よくやったね白亜、黒恋!!」






私は戻ってきた二匹を同時に抱き上げるとぎゅぅぅうと抱き締めた
モ、モコモコしている…!!




白亜はいつの間にか元のイーブイに戻っていた





「お疲れ様」




私は笑った









先頭不能になったポケモンは野生の場合は逃げ出す事がわかった。納得






×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -