ま、そんなうだうだ考えるよりも先に、私はやらねばならんことがある!






「…フッ、レンったら全然分かっていないんだから。白亜がエーフィに進化してテレポート、黒恋のテレポートで行くのも…色々と方法はあるっていうのに!」






いくら時杜を使わせない様にだとか蒼華で来させない様にするだとか、色々考えているかもしれないけど…甘い!チョコレートパフェに生クリームを加えるより、その上にチョコチップを加えるより、甘い!(←)あ、なんかチョコレートパフェ食べたくなった(こら






「フフッ…フフフフフッ!本当にレンは甘いんだぜ。この私相手に丸め込まれたと思ったら大間違い!白亜と黒恋があまりにも可愛いからって置いて行ったその判断は間違いなのさ!そうじゃなくてもこの私の手にかかれば空間なんてテレポートなんて空を飛ぶなんてチョチョイのチョイなんだぜ!今に見てろよ!セクハラエロキス大魔王ぉおおお!」

「ミル〜」






本人聞いていたら絶対何されるか分からない、そんな意気込みをする私に、庭からミルタンクが何かを持ってやってきた






「ん?ミルタンク?どうしたの…え、手紙?…手紙のわりには…あぁ、メモ用紙?これを私に?」

「ミル」

「ありがとう。えーっと、何が書いてあ…」






ピシィイッと身体が硬直した







『ミリへ




まさかお前…白亜をエーフィに進化してテレポートさせるだとか黒恋にテレポートさせるとか…考えてるわけ、ないよなぁ…?


もし、んな事すれば…分かってるよな?ま…俺は全然構わないんだけど、な』











「…………………」

「……………」

「………」

「……」














「ミル〜」

「…………はい、大人しくしてます」






何でもお見通しなのねちくしょう






「…しょうがない、よね…」

「ミル」

「はぁ…今の内に皆のご飯でも作っておこうかな!」










この時…手紙に怖じ気付いているんじゃなくて、無理矢理にでも行けば良かったかもしれない


私は気付かなかった



もう、この時点で――

























「う、そ…だろ…!?」






ピジョンブラッドの瞳が、揺らいだ






(今さら後悔しても、遅い)



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