「ゴウキ、お前も色々…大変だったみたいだな。色々と」

「…それは、アイツらの仲に良くいられたな、という意味なのか?それとも白皇の暴走を阻止していた事か?舞姫が変な奴等に絡まれない様にした事か?むしろ勝手な行動をさせないようにした事か?それとも…」

「いや、もう言わなくてもいい。…そして戻って来いゴウキ、あっちに行くな」

「……(゜゜;;;」







「あー、やっぱゴウキが居ないだけでのびのび一緒に寝れるってもんだぜ」

「風邪移っちゃうよ〜…」


「…」

《……(´∀`;)》



――――――――
――――――
――――
――









ハナダのどうくつの件から二日が経った









「行く」

「駄目」

「行きたい」

「駄目だ」

「行きたいです」

「駄目だ駄目だ」








「いーーーくぅぅううう!!」

「だーーーめだぁあああ!!」







バッチコーン☆








「うぅ…なんだろ、このデジャヴは…痛い」

「駄目なモンは駄目だ」

「うぅぅ……」








こんにちは


またもや私、寝込んでます








「ブイブイ」
「ブイ」
「…」
《あらー…》



「レーンー」

「駄目だ駄目だ。そんな可愛い顔しても駄目だ駄目だ」

「レーンー」

「イーブイの耳付けても駄目なものは駄目だ。尻尾を付けても駄目だ駄目だ」

「……レーンー」

「涙ぐんでも駄目だ駄目だ駄目だ……っ、いや、だからマジで泣くなって!駄目なものは駄目だ!……っだぁあああ!!そんな顔で俺を見るなぁああ!」



「エル…」
「ハッピー…」
「フィー…」
「フー」
「…」
「ミル」






一昨日の洪水が身体に大きく負担が掛かったみたいで、やっぱり熱は一向に下がってくれるわけがなくて…今現在私の体温は、39.0℃だったりする(おいおいおいおい

もちろんそんなこと言おうもんなら…大きな壁があるわけで…うぅ、熱のせいで涙が溢れるんだぜちくしょう…←






「…レーンー…」

「…駄目だ駄目だ」

「レーンー」

「駄目だ」

「……………………ふぇえん」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」


「「「「「(´A`)」」」」」






今日の今朝方…レンのポケギアに一本の電話があった

それはカツラさんからで、ナズナさんの容態が安定したという知らせで…今日全てを話したい、という知らせでもあった。レンは私が容態が悪いと伝えれば、私無しでも構わないと言われたみたいだ。レンは内緒で行くつもりだったみたいだけど…ところがどっこい!そんな耳寄りな情報があって私が行かないわけがない!近くに居た黒恋がすぐさま教えてくれたお蔭で、ちゃちゃっと着替えて何時でも行ける様に準備万端だったのに……どうして私正座で怒られてるんだろう(泣


熱もあるから涙が簡単にポロポロ落ちていく。正座のままだから、太腿の上に私の涙がポタポタと落ちる。白亜と黒恋が心配そうに顔を覗いて、アブソルは私に擦り寄ってくる。回りの皆はジトーとした目を向けてくれている。そうだ!皆でレンという壁を壊そう!←まて

頭上で大きな溜め息と、ガジガジと髪の毛をかく音が聞こえる。するとレンは私の前にしゃがみ込み、流れる涙を拭う。視線をレンに向ければ、眉間に皺を寄せ…困った様な表情を浮かべていた






「ミリ…お前は、駄目」

「……なん、で」

「風邪ひいてんのは分かってるんだ。39度はいっているのも知っている。…そんな熱を持つ奴を寒いふたごじまに連れていけねぇよ」

「…………」

「とりあえず大人しくしていてくれ。風邪が治ったら改めてナズナの所に連れていってやる。…あぁ、それでお前が勝手にこっちに来れない様に時杜と蒼華を連れて行く。代わりにハピナスとミルタンクを置いていくからな。何かったら二匹に頼れ」

「…………」

「……俺だってお前を置いて行きたくねーさ。容態が容態だろ?それに…一昨日とか、満月の影響とか、数週間前とか…危険なめに遭わせたくない」

「…レン…」

「だから、お前は此所で待ってろ。…な?」






…そこまで言われると…






「…………分かった」

「そうか、良かっt…」

「でも、行く」

「よーしちょっと隣りの部屋で話し合おうじゃねーか色々と」








結局残る事になりました






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