エルレイドのテレポートでミリの家に戻ってきたレンとゴウキ。自分達のポケモンに迎えられながら早速ミリの自室へと足を運ぶ。勿論、買ったハーゲンダッツは溶けない様に冷蔵庫にぶっこんで←

ちなみに二人の服やらなんやらがボロボロに見えるのは気のせいではない(ポケモンバトルから肉弾戦に勃発した




コンコン





「ミリ、いるか?いるよな?つーわけだから入るぜ〜」

「躊躇する気持ちは無いのかお前は」






容赦無くドアノブを掴んで捻ってドアを開けるレンにゴウキのツッコミが入る

そんなツッコミ知らねぇよとばかりにレンはズンズンと中に入って行く。プライバシーとかそんな問題は此処ではもう通用しない←






「…ミリ?」






ベットがもっこり盛り上がっている

しかし、人が丸まって入っている盛り上がり方なんかじゃない。むしろ小さ過ぎる。そう、まるでイーブイみたいな小動物が入っている様な…

…イーブイみたいな小動物?





「まさか…!!」





レンはすかさず掛け布団を力の限り捲り上げた。バサッとする音と共に掛け布団が捲れ、中にいる物の正体が現れる

そこにいたのは…






「ブイ!」

「黒、恋…?」

「ブイブイ」






ベットにチョコンと座り、尻尾を振った黒恋がそこにいた

レンはピキッと額に青筋を立てた






「おま、黒恋…ミリはどうしたんだミリは…!」

「(白皇の気が荒れ出したぞ…)」

「ブ〜イ」






怒りにフルフル震え上がるレンをよそに、任せろ!と胸を張る黒恋

その場から真上に身体をクルクル回転させながらポンッと淡い光と共に黒恋の身体が包まれる。ボスッと現れたそれにゴウキとレンは目を張った



そこにいたのは紛れも無い、ミリだった




しかし










「ブ〜イ!」

「お前その時点で台無しだからな」

「Σブイ!?」






黒恋が今やったのはポケモンの技で言う"へんしん"だ。メタモンが使える技で、細胞を変化させ違う姿に変化させる事が出来る。メタモンじゃない黒恋が出来るのは特殊能力のお蔭だったりする

しかし流石に声まで流石に真似出来なかったみたいで、口を開けばまんま黒恋の声。しかも成りきれなかった事がショックだったらしく、拍子でヒョコヒョコっとミリの姿で何かが現れる


レンに衝撃が走った






「黒恋の耳と尻尾…。黒恋、変身するならショックを受けてもそれだけは隠しておいた方が良いぞ」

「ブイ…」






一言で言い表わせば、イーブイのコスプレをしたミリ。しかも黒恋がショックを受けた事で涙目がプラスされ、シュンと耳と尻尾が下がるというオプション付きだ

コスプレ、という単語に無縁なゴウキは真面目に黒恋に助言なんかしてあげている

対するレンの方は…





ズボッ






「Σブイーーー!?」

「おいコラ黒恋。安易にミリに変身なんかすんな。いいか黒恋、俺を変な道に走らすな」

「ブイーーー!」

「チクショウ、一瞬ときめいちまったじゃねーか…なるほど、これが巷で言う萌ってやつか…けど相手が黒恋ってのがムカつく(ギリギリ」


「(ポンッ!)ブイーーー!?」

「白皇、流石にやり過ぎだ止めておけ。…後ティッシュならそこにあるぞ。さっさと鼻血を拭け」







猫耳作用ってヤツですね分かります





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