「むー…(-"-;)」

「「ブイ」」
「…」
「ジバジバジバ」
「フィー」


《ミリ様、蚊帳の外になったのがよほど機嫌を損ねちゃったみたい》

《そうか。…そんなに平気と思うならこの際私達でも行っても良い気がするんだがな》

《刹那、安易にそんな事言っちゃったらミリ様本当にやっty…》




「それだ!\(゜∀゜)」





あらららら

――――――――
――――――
――――
――











ミリがふてくされて自室に籠ってから数時間が経過した






「お前…本当にハーゲンダッツで怒りを冷ませるつもりか?」

「流石に俺でも女の怒りを冷ます方法なんて知らねーよ。…只、甘いモン食わせると怒りが収まって幸せな気分にさせるってアイツが言っていたのを思い出してな…とりあえずハーゲンダッツを買ってみた。デッケェの」

「…それで舞姫の怒りが収まったらこの先苦労はしないだろうな」






一向に自室から出てこないミリをレンとゴウキは冷や汗をかく。特に冷や汗をかいたのはレンで、降りてこない事はかなり怒っているという事になる。数時間も経てば怒りは収まってひょっこり顔を出すだろう、そう思っていたがどうやら考えが甘かったらしい

普段怒らない相手を怒らすと何しでかすかは分からない

確実にそれはミリにぴったしな言葉だった。今日<こんにち>まで、ミリはふてくされたりイラッてくる事は何度かあってもすぐに機嫌を直していつも通りに戻っていた。心が広い、そうとも取れるミリにレンは何度か甘えて調子をこいていた原因でもある←



とりあえずレンは近くのスーパーに行って(慌てて)ハーゲンダッツを買ってみた。イケメンが、アイスコーナーの前で悩み、しかも高くてデッカイハーゲンダッツを買った姿は一躍噂の的になっただろう。ある意味勇者とも取れる行動をしでかしたレンを、ゴウキはまるで赤の他人の様に遠巻きで見守っていた

そんな彼らはスーパーの前に居たりする






「お前でもこんな事慌てるんだな」

「こんな事って何だよこんな事って。今回ばかりはしょうがねぇだろ、初めてな事なんだぜ?対処法とか知らねーし」

「だからってハーゲンダッツは無いだろハーゲンダッツは。ま、あまり期待しない方が良いかもな。舞姫の口に入る前に白亜や黒恋、それから刹那の口に入って終わるぞ」

「白亜と黒恋は分かる。刹那は苦手かと思いきや結構食うからな…死守しないとヤベェな。最近になってハピナスが冷蔵庫に入れていたお菓子を無断で分け与えていたし…チクショウハピナスの野郎、アレはミリにあげるモンだったのに…!」

「さり気に餌付けしてたのかお前は」






無意識なんです






「てか…原因はやっぱ俺か?」

「お前だろうな」

「即答かよ…」






レンはガジガジと髪をかき、大きな溜め息をつく。自分で原因が分かる辺り、やはり自覚はしていたんだろう

最近は本当にいい感じだった。その為、今回の件に未だ冷静になって対処出来ないでいた

内心グルグル悶絶中なレンにゴウキは鼻で笑いながら言った






「舞姫が逃げる前にさっさと謝る事だな。俺は知らん」

「人事過ぎるぞ」

「人事だからな」

「ハッ、お前も同罪だろ?」

「そうした覚えは無い。まぁ、目に余る様なラブラブっぷりを見ずに済むならこのままでも構わんがな」

「テメェ…殺るか?」

「フッ、上等」
















「エルレイド、サイコカッター!」

「カイリキー、クロスチョップ!」





チュドーン






しょうもなさすぎる





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