次の日が経った 「舞姫、久し振りだな」 「ゴウキさーーーんッ!!」 もうじきお昼に差し掛かろうとした時間帯に、家のインターホンが鳴り響いた 丁度レンは庭でスイクンと蒼華のブラッシングをしていて出れないということで、リビングで時杜と遊んでいたミリが出る事に。時杜を肩に乗せ、後ろから着いて来た白亜と黒恋を従えて玄関へ 玄関の扉を開ければ、そこには久し振りな顔があった。ミリはパァアッと表情を明るくし、ゴウキに勢い良く抱き着いた(時杜はフワリと避難← 「久し振りです!」 「あぁ、元気そうでなによりだ」 「ゴウキさんも!」 勢い良く抱き着いて来たミリを軽々と受け止めるゴウキ。嬉しそうに抱き着くミリの頭を不器用にもポンポンと撫でる 足元の白亜と黒恋も尻尾を振りながらゴウキの足にしがみつく。多分ミリと同じ事をしているんだと思う。時杜は嬉しそうにグルグルと二人の周りを飛び回る ゴウキが一つのボールを取り出せば、白亜と黒恋と時杜の目が輝いた。ポイッと投げてボールから現れたソレに三匹は飛び付いた。ミリはゴウキに抱き着きながら現れた存在に笑いかけた 「久し振りだね、刹那!」 「「ブイブイ!」」 「キュー!!」 《久し振りだな、主。そして白亜、黒恋、時杜》 小さな三匹の身体を軽々と受け止めた刹那は変わらずの無表情でミリに挨拶をする。無表情でもミリと再会出来た事がやはり嬉しいみたいで、尻尾がゆらゆらと揺れている 白亜と黒恋と時杜は刹那に会えた事が本当に嬉しいらしく、早速時杜は刹那の頭に乗り、白亜は肩に乗り黒恋はそのまま腕の中へ。苦もなく抱き上げた刹那は、そのまま部屋の中に入っていった。ある意味でマイペースな刹那にミリとゴウキは笑った 「いやーしかしゴウキさん本当に久々です!レンから聞きましたよ、一週間でカントーとジョウトのバッチを全部制覇したって!」 「あぁ、忙しかったが中々楽しい旅だった。…白皇は居ないのか?」 「レンなら今蒼華とスイクンのブラッシングをしてますよ!」 「そうか。ならまだこのままでも平気だな。たまにはこういうのも悪くはないな」 「うっふー、役得役得!」 「俺がいない間に何やってんだお前ら」 グイッと何かに後ろから引き離され、その速い動きに目を白黒させたミリはヒョイッと抱き上げられる 軽々と地から足が離れ、そのまま所謂姫抱きにされポスッと、いやギュッと抱き締められる。おぉ?とミリが小さく驚き、ゴウキは苦笑を漏らした 「久し振りだな白皇。いや、電話だと昨日振りと言うべきか」 「あぁ、そうだな昨日振りだな。ゴウキ、いくらお前でも許されねぇ事があるぜ?」 「何の事だろうな」 まるで面白いものを見つけた様にニヤリと笑うゴウキにレンはギロッと睨む。さながらその姿は大切な物を奪われてたまるかと子どもが警戒する姿に良く見える そんな姿を知ってか知らずか、ミリは顔を赤らめながらレンに言う 「あー…レン、流石にコレは恥ずかしいから降ろして欲しいなぁ〜って思ってんだけど…」 「ミリ、お前こそ許されねぇ事もあるんだぜ?」 「え」 「お前が抱き着いていいのは俺だけだ。恋人の俺だけだぞ分かってんのか?ん?」 「Σひー!ちょっ、そんな恥ずかしい事を強調しないの!」 「何言ってんだよ、コイツ俺らの関係知ってんだぜ?今更恥ずかしがる事じゃねーだろ。コイツは俺らの仲を公認済みだ。良かったなぁ〜ミリ(素晴らしい笑顔」 「いつの間に!?」 「…勝手に家の中に入るぞ」 疎外感過ぎるゴウキさん → |