「絵になるカップルだったたい!うーん、あれこそ理想なカレカノっちゃ!レンさんのミリ姉ちゃんを大切にする想いがひしひしと感じたたい!」

「(うーん、あれ確実に僕らを睨んでいたよね…?あぁ、なるほど。俺のものに手を出すなっていう警告か…)」

「なんかある意味迷って良かったかもな」







「ルビー、サファイア、エメラルド…おいおい、今度は宝石トリオかよ。ミリの回りには最近そういうの流行ってんのか?」

「いや、そんなこと聞かれても…!(爆笑」





しょうがないしょうもない


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《申請は済んだ様だな》

「あぁ。後は結果を待つだけだ」






カントー地方とジョウト地方の間にあるセキエイリーグにある果てしない廊下を一人歩くのはゴウキ。姿形は見えないが、ゴウキの隣りで共に歩くのはミュウツーである刹那

リーグ協会内部なだけあって廊下や装飾品がシンプルだが色とりどりあって、それがトレーナーの緊張を煽るかの様に存在する。その中を、まるで苦も無くゴウキと刹那は足を進める






《申請が通るのは時間の問題だな。一週間とはいえ、お前は異例な速さでバッチをゲットしてきた。流石にリーグの方も耳には挟んでいるはずだろう》

「済まないな、早く取得したいが為にお前を酷使してしまって」

《あれは酷使したに及ばない。中々楽しかったぞ、お前との旅は。まさか生身のお前と組み手が出来る日が来るとは思わなんだけどな》

「俺もお前との旅は楽しかった。また何かあればいつでも来い。歓迎する」

《あぁ》






ミリの手から、ゴウキの手へ


体調が悪化したミリの代わりに刹那のパートナーとなり、ミリを心配するレンを送り出したゴウキ。刹那と手持ち達と共にジョウトを飛び、カントーを飛んだ

全ては異母兄弟であるナズナを救う為、そして二人を負担をかけないように(後は二人の仲を邪魔しない為)したゴウキの遠回しな優しさ。三人の居心地の良さから急に一人になった孤独感はあったが、一人を選んだのは元よりレンの為だった。ゴウキが見てきたレンは本当に一匹狼で、執着を知らず、ある意味で人形の様に生きてきていた。そんなレンが初めて自分自身の言葉で、ミリといる事を選んだ。驚く事はあったが、ゴウキは嬉しかった。相棒であり親友であり弟の様な存在のレンが、巣立って行くのを(言葉は悪いがしっくりくる言葉でもある



それに一週間という短い期間でも、ゴウキと刹那の中にはしっかりと絆が出来ていた










「そういえば刹那。ナズナは先詠みの力があると言ったが…アイツらの関係は詠めていたのか?」

《白銀の麗皇を救えるのは主だとナズナは言っていた。関係の事までは聞いてはいないが…なるほど、やっと二人は恋仲になったのか…私もしばらくは様子を見ていたが、白銀の麗皇の主に対する執着は凄かったな》

「…お前の目でもそう見れるなら奴の執着はそれほどまで凄い事になるな…」

《白銀の麗皇の手持ち達は奴の執着っぷりに冷や汗を流していたな。特にエルレイドはいき過ぎた執着にどう対処すべきか悩んでいたな…その内みねうちが入るだろう。蒼華や時杜は二人の仲を歓迎している。白亜も歓迎しているが黒恋は奴の事を好まんから、一体どうなるやら…》





ゴウキと再会し、刹那が加わってからの数週間の間はある意味カオスだった

ミリの独断な行動に制裁と言う名のセクハラ紛いをレンが繰り出しそれを見兼ねたゴウキが鉄骨を食らわせレンが反撃だとゴウキと取っ組み合いを繰り出し最終的にはミリが止めに入る。微笑ましいかもしれないが、彼等は本気だ。危なっかしい。むしろ危険。そこにポケモン達が何回巻き込まれたか…それは、そこにいる刹那も同じだった






「トキワジムリーダーを倒して申請した後、明日辺りにあの二人に会いに行く。舞姫の体調も見て一緒にシロガネヤマに行くかを決める」

《あぁ、了解した。…久々に会った二人は一体どう変わったんだろうな》

「…奴好みに育てられていたりな」

《光源氏計画か…》

「むしろ理性に耐えていたりな」

《男の性はキツいな》








何故ポケモンが光源氏計画を知っているのかと疑問に思ったゴウキであった





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