「さぁて、まずは報告だな」

「……え、何を?」

「決まってんだろ?俺とミリが無事、そういう関係になった為の報告だ。…まずは誰に連絡を入れるか…」

「…////!?い、いや…別に入れなくても良いと思うんだけど(ゴニョゴニョ…」

「駄目だ。悪い虫が付く」

「Σ虫!?」

「つーかむしろ自慢してぇ」

「そっちが本音!?」

「エルレイドに自慢しても満足しねぇしな」

「既にしちゃってた!?ちょちょちょッ…だから最近エルレイドがゲッソリしていたの!?逆にハピナスは温かい目で見てくるし…てか何の自慢!?」

「フッ、そうかそんなに知りたいか…。良いぜ、ほら、こっち来い」←満面な笑顔で迫るレン

「Σあ、いや、その…大丈夫です遠慮します………だからお願いその手を離して顔を近付けないでぇええええ!////」











「エル…」

「ハッピー」




どうしようもない主人だ…

微笑ましいわね〜



と思っている二匹だったりする




――――――――
――――――
――――
――














「ゴウキ、最初に言っておく。ミリに手を出したら速攻で殺すから覚悟しろ



 むしろ俺の惚気話を聞け」

『いきなり何だお前は』









此処はトキワシティポケモンセンター



フロントにある映像付公衆電話前









「んだよ相変わらずノリ悪ぃなゴウキ。久々な割には眉間に皺もよってんのな。とりあえず元気そうで良かったぜ」

『俺の体調は二の次なのかお前は』

「お前の体調気にしても意味が無ぇ事は既に確認済みだ。…刹那は元気か?」

『あぁ、中々良いバトルをしてくれる。俺の良い修業相手にもなってくれる。今日も先程相手をしてくれたな』

「最強ポケモン相手にお前は一体何やってんだよ」






本当に相変わらずだな、と苦笑を零すレンにゴウキは今度お前も手合わせしてもらえ、と言い即答で遠慮するとレンは答える




二人が別れてから、早くも一週間が経っていた







「とりあえずゴウキ、お前何処のセンターにいるんだ?バッチはどれ位まで溜まったか?」

『今セキチクのセンターに居る。…先程ふたごじまでカツラと戦って来た。無事クリムソンバッチを手にしたから、次はトキワジムだ。再会はその後だな。…舞姫の様子はどうだ?』

「あぁ、高熱だったのも最近やっと落ち着いてくれたぜ。体調も戻りつつあるからな、お前がグリーンぶっ飛ばした時には復帰出来るだろうぜ」

『そうか…刹那も心配しているからな。無理はするなと伝えといてくれ』

「あぁ」






この時既にゴウキはジョウト地方のバッチを全制覇し、カントー地方では後バッチを一つと異例な速さで取得していた

これはゴウキが成せる事。最近になって"鉄壁の剛腕が単独でジム破りし始めた"と結構噂にもなっていた






『…白皇、先程の話に戻るが…本当なのか?』

「マジマジ大マジ。…お?何だゴウキ。俺の惚気話を聞いてくれるのか?」

『断る』

「チッ」

『そもそもやっとお前らくっついたのか。…舞姫が抵抗してたり演技していたとはいえ、あれは誰から見てもくっついているとしか思えなかったぞ』

「ゴウキ、教えてやる。ミリはな、俗に言うツンデレだ。俺が動かなきゃデレなんて起きやしねぇ。…フッ、可愛い奴め」

『白皇、誰もそんな事は聞いていない(即答)…複雑な環境の中にいる俺の気持ちを考えろ』

「ハッ、知らねーな」

『お前再会したら覚悟しろ』

「上等だ。…只でさえいい感じの時にお前が割り込んできたんだ。俺達の中に入ってきた事、後悔させてやる」






日頃の怨みも晴らすつもりらしい←






『まぁ良い。お前達の中に何があったかは聞かん。舞姫が無事ならそれで構わん。それに再会したとしてもあまり普段と変わりはないだろうな』

「甘いな。何時でも何処でもラブラブさせてもらってるぜ。悔しいだろ?」

『知るか。…その様子だと手も出してないだろ。キスとかは別にして』

「まぁな。見た目は大人に見えて年齢はまだ未成年。現状だけで満足だし、俺には俺なりのロマンってもんがあるしな」

『…大事に耐え忍んで育てる、だったな言っていたのは…。白皇、光源氏計画という言葉を知っているか?』

「安心しろ、あれは子供を自分好みに育てるのであって俺は光源氏計画とは違う。断じて違う。絶対に違う」

『目線をそらすな』







どうやら自分好みに育てていたらしい







『…だが白皇、お前の理性は大丈夫なのか?』








そう、問題なのがレンの理性


いくら大事に耐え忍んで育てると言っていても、ゴウキも男でレンも男だ。思う事は一緒だろう。男だからこそ、分かる話もある

ゴウキの問いにレンはフッと笑った











「あぁ、勿論大丈夫









 …………だと良いな(ボゾッ」










…………………。











『…………白皇、』

「目の錯覚やらなんやら…最近もっと可愛くなってきたんだよな、アイツ」

『…………』

「(邪魔な)ポケモン達は居ない中で俺だけに向けられた笑顔。俺だけのミリ。……フッ、この幸せを誰に伝えようかと思っていたがミリの奴、顔真っ赤にして止めてきてな。しょうがないから周りには秘密にしとく形にはしたが…フッ、可愛い奴め」

『…………』

「まぁそんな惚気話もほどほどにして、結局何が言いたいか











 可愛さのあまり最近押し倒してしまいたい衝動に駆られちまう(真顔)」

『安心しろその時になったら脳天叩き割って目を覚まさせてやる』









男も色々大変なんです←









『…で、その舞姫は今此処にいるのか?』

「あぁ、今日預けていたミリの手持ち達を引き取りにセンターに来たって訳だ」

『フッ、良いのか?大切な彼女を世間にさらけ出すのを』

「よかねーよ(即答)俺が引き取りに行くっつったらミリの奴、"行きたい行きたいむしろ家から出たい"とか駄々こねやがって……悪い虫が付くじゃねーか。…あ、もう手遅れか。…ゴウキ、俺の代わりにトキワジムリーダーをフルボッコしてやっといてくれ。俺の代わりに」

『二回も言うな』






軽く独占欲強いレンにちょっと心配になったゴウキ

しかし今更だなと思う反面、表面上は普通だが頭の中がお花咲いているレンを見てやっぱりコイツどうにかしないと、と思い直すゴウキでもあった






『……お前の独占欲が凄い事は理解した』

「否定はしねーよ」

『が、舞姫とは一度挨拶したいからな。とりあえず呼べ』

「断る」

『ふざけろ』

「チッ、仕方無ぇな。さぁてと、ミリの奴は………










 ………………居ねぇ」

『は…?』







レンの顔が引きつった





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