「………【三強】?」

「お前ら【聖燐の舞姫】と【鉄壁の剛腕】と【白銀の麗皇】の三人組は今巷で有名だぞ。…知らなかったのか?」

「…知らなかった…」

「後、面白い話も聞かせてやろう。…リリ!お前の持ってる例のブツ持ってきな!」

「……???」









「なななな、ななななな…!?」

「リリの話ではどうやらお前と麗皇のカプがダントツに有名らしいぞ。…これが事実だ、諦めろ。まだマシだろ、ほのぼのや甘いのなら」

「あぁあああ…私もうお嫁に行けない…!いーやぁあああああ破り捨ててやる!………ん?別冊があるね、これは…?」

「あぁ、それは…」








ミリが見たものとは一体…!?


(未完←)


――――――――
―――――
―――





















フスベシティ周辺にある山々



野生の宝庫とも言える荒れた山々にレンとゴウキはいた








「刹那、分かるか?」

《―――…‥否、》

「チッ、此所もハズレか」








レンとゴウキと少し離れた場所、岩山に彼方を見る刹那はゴウキの問いに頭を振る


荒れ果てたこの場所から見える風景は岩ばかり。遠くに見えるはフスベシティに、街を囲む森。近くの山は氷河に覆われた山があり、もう少し自分達がいる場所が標高高い所までいたらスリバチやままで見えていただろう


回りにはポケモンが一匹も居なければ、トレーナーも姿を見せない。山から、特に氷河に覆われた山から吹いてくる冷たい風が肌を刺す





《欠片の気配は此処には無い》

「やはりもっと奥に行かねばならんのか…あまり奥まで行くと危険が多くなる」

「また別の日に持ち越しだな」






レンとゴウキだけで探しに行くのは容易い


しかし二人が探す――ナズナの"記憶の光の欠片"は、ナズナの手によって造られ、ナズナの手によって使命を与えられた刹那でしか居場所を見つけ出す事が出来ない





"記憶の光の欠片"を見つけるのは難しい


刹那自身、いくら探知機能を持っていたとしても簡単には見つからない。記憶の欠片は何処にあるのかは分からない。運良く今まで見つけ出した記憶の欠片がジョウト地方にあっただけで、もしかしたら違う地方にまでいっている可能性もある






「此処暫く、刹那の言葉と舞姫の憶測を参考にしてみたはいいが……中々見つかるものではないな。やはり舞姫も同行した方がいいかもしれん」

《主も能力はある。むしろそっちが私には効率が良い。主に反応して気配が分かるかもしれない》

「駄目だ。アイツは今熱がある。微熱とはいえ…こんな寒ぃ所に来させちまったらすぐに熱が上がっちまう」






只でさえ通気性良くて露出度があるからそんな恰好なら尚更駄目だ、と即答に近い言葉を言うレン。ミリを思っての言葉だが、何故保護者が言う台詞に聞こえてしまうのか(当たり前の事だが、無意識)(苦笑を零すゴウキと刹那



現実、ミリは熱がある

本当ならセンターに押し込んでも安静にしなくちゃいけないはず。そんな奴が何で今日にバトル…そもそもこんな場所来させるか、と心を鬼にする。只でさえアイツは自分を省みずこちらに合わせてくる、「大丈夫」だなんて言葉は信用出来ない。こちらが注意深く見てないと、何しでかすかは分からないとレンは今現在バトル中であろうミリを思い描き、無茶してないだろうかと心配する(まさに保護ry



それこそ此処にミリを連れては来れない









「…………チッ。結局、"アイツ"の力を借りるしかねぇか…」









レンは溜め息を吐いた








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