リビングから離れて私が使っていた部屋に入ってドアを閉めた途端に、ガバッと自分の身体が暖かい物に抱き締められる





「あー、助かったマジで。…ねみぃ」

「レンー。ベットはあっちだよー」





私に抱き着いてきたレンの頭をポンポンと叩きながら苦笑を漏らす。…相当我慢していたみたいで、こちらに寄り掛かる体重が重い(汗←)

とりあえずレンの腕を肩に回せてズルズルとベットまで引きずっていく。…ちょ、この人もう寝かけてるし(寝るなぁああ!)今のレンを例えるならまるで酔っ払ったオヤジ見たいd(ry





「はい、ベットに到着〜」

「あ〜…」

「はい、ベットに入って〜」

「あー…」

「…いや、だからって何故私も道ずれにされているのかなぁ…うぐっ!?」





ベットの上にレンを座らせて掛け布団を退かせてレンを寝させ様とした、が…何故か腕を掴まれて引っ張られて、ポスッとレンの胸に飛び込んでしまった…と分かる前には一緒にベットの中に入るハメに(何故!?)。笑いながら逃げ様と試みたが、逞しい腕がギュッと力強く締められた為逃げ出す事が出来なくなった(うぉっ…!物が出る…!

ボフッと私達の上に被せられたのは掛け布団で、完璧に私はレンと一緒にベットの中へ…


……って、





「ちょっとレンちゃーん。…な、何で私まで一緒にベットに入っているのかなぁ!」

「あー…やっと寝れる」

「レーンーちゃぁあああん!」





うぐっ、相変わらず力強っ…!

抵抗しようとしても背中にまで腕が回っていて、しかも抱き寄せられている為胸を押し返す腕の隙間がない…!

辛うじて見えるのはレンの顔

…不機嫌そうな顔がこちらを見下ろしていた






「ミリ」

「いや、ちょっとマジでレンちゃん離そうぜ!解放を求める!つーかゴウキさんがいるのn」

「……黙らねぇと、キスするぞ」

「すいません寝不足ですよね黙ります」






寝不足な人にあーだこーだと言うのは自分の寿命を縮ませるだけ(ここ、テストに出るよ!←)。てか何で分かりやすい舌打ちが聞こえるのかなぁ!怖いんですけど!


すぐに黙った私に気を良くしたのか腕を動かせて私の頭を撫でる。寝る前に私の頭を撫でるのがレンの癖だ。初めは私もレンに頭を撫でられるのには羞恥があったけど、今ではもう慣れてしまった(キスの嵐よりは全然ま(ry


……アカン、気持ち良さ過ぎて私も眠くなってきた…!(起きろ自分!耐えろ自分!






「うー…(寝てたまるかチクショォオオオオ!」

「……なぁ、ミリ」

「(寝てたまるか寝てたまるか)」

「寝る前にさ」

「(ブツブツブツブツ…)」

「キスしたい」

「Σいきなり何言い出すのこの人ーーー!!?/////」






と ん で も 発 言 き た


そう、レンは寝不足になるととんでもねぇ発言をしてくるのだ!(まるで酔っ払ったオヤジ見たいn(ry

この時はマジでガチで冗談を言っているんじゃないので本気で仕掛けてくる。そう、今も顔を近付けてくる辺りなんて冗談なんか見えな(ってギャアアアアア!!






「だ、駄目に決まってんでしょうが!何言ってんの!?」

「…安心しろ、今回は唇だ」

「Σそれこそ駄目でしょ!?///」






いーやぁあああああ!

誰かぁあああ!!助けて!!

この人止めてぇええええ!!!






「別に減るもんじゃねぇだろ」

「確実に何かが減っている気がするんだ私の中で!」

「そもそも…キスするなんざ、今更だろ?」

「あの時私に拒否権なんかなかったよね!?」

「あーうるせーなぁ





 俺はねみぃんだ、キス位させろ」

「Σう、ちょ、レ…!!??」









私に拒否権を下さい





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