ポケモンセンターに滞在してから、ミリが入院を始めた日を数えて二週間が経った



重傷を負ったミリはもう元気ピンピンに回復をし、忙しいジョーイのお手伝いとしてせっせと動いている。聖燐の舞姫が居る事がバレない様に此所ではちゃんと変装をばっちし決め込んでいる為、いつも混み合うセンターがもっと混み合う事はない。途中、コガネシティのジムリーダーのアカネがやって来たりして、その変装っぷりに相手を驚かせたりと結構楽しんでいる姿が見えた

対してレンの方は精神的にも肉体的にも結構安定をしてきているそうで、不眠だったのもいつしかしっかり眠れる様になり、食欲も戻ってきている。フラッシュバックは相変わらず来るが、前みたいに震え上がる事は無くなった。お蔭様でレンもミリと一緒にジョーイの手伝いなどをして日頃お世話になっている御礼を労働で返していた















「ミリちゃぁあああん!」

「おぶっ!?」

「会いたかったよ!…てか身体の方は大丈夫かい!?聞いたよあんな事があったなんて…!もうお兄ちゃん心配で心配で心配で心配で心配で夜も眠れなかったからね!」

「ちょ、マツバさ…!」

「ミリ姫ぇえええ!」

「うぐっ!?」

「私もテレビを見て一刻も早くミリ姫と再会したいと心配で心配で心配で心配で心配で心配で心配だったんだぞ!」

「っ、ミナキさん…!!」

「フー!」
「ブイィィ!」

「「グハァアアッ!!」」





ジョーイのお手伝いを終えて、しばらく休憩を貰い休んでいたミリの元に、もの凄いスピードでミリに突進してきた二つの物体←

変装しているにも関わらず、抱き着いて頭を撫で回したり頬ずりをしてくるマツバに、抱き着いて抱き締めてやっぱり頬ずりをしてくるミナキ。そしてされるがままに動けないミリは抱擁に呻く事しか出来ない。しかし、はたから見ればマツバとミナキのしている行動はどう見てもセクハラに近いものがあr(ry

そんな二人にミリと一緒に休んでいた(護衛←)黒恋とアブソルは真っ先に二人を自身の尻尾で攻撃。二人は簡単に撃沈した←←






「くっ、中々良い攻撃だったよ…強くなったね、黒恋」

「ブーイ」

「相変わらず容赦ない攻撃だ…少しは優しくしてくれ、アブソル」

「フー」

「いや、口から魂が出た状態で褒められても………」






少し恐ろしい光景だ


とりあえず魂を押し込むミリ←











「…でも、ミリちゃん元気そうで良かった。レンに連絡を取っていた時は目を覚まさないでいるって聞いていたから、本当に心配していたんだよ?」

「レンに見舞いは遠慮してくれと言われていたから、先程レンから連絡を受けてすぐに駆け付けて来た。私もマツバ同様に心配していたんだぞ?」

「すみません…」






ミリの頭を撫でるマツバにミリの肩に手を置くミナキ。ミリは申し訳ないといった表情で二人を見上げる

それから小さく「ありがとう御座います」と呟くと、二人は笑った

















「うん、ミリちゃんがこうして元気にいる所を見れただけで安心したよ。それにレンにはまだ何もされていなさそうだし、お兄ちゃんは安心だよ」

「そうだな。例え同じ部屋を使っていたとしても、奴はあれでも場を弁えているからな。心配する事はあっても大丈夫だろう」

「あはは」







笑うしか出来ないミリだった










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