(温いキス表現注意)





「「ブイー!!」」
「「…」」
「エル」
「ハッピー」
「ミルー」
「フィー」
「フー」

《皆さん、ミリ様の目覚めを心より喜んでいます。僕もミリ様が目を覚めてくれてホッとしています!》

「皆…迷惑をかけてごめん…ありがとね」

「エル」
「ハッピー」

《その言葉は是非レンさんに言って欲しいそうですよ。レンさん、ミリ様が目を覚ますまでずっと看病していたそうですよ。…一睡もせずに、五日間も》

「…そう、だったんだ…。だったらなおさら、レンにはゆっくりしてもらわないと






 …ちょっとこの体制は恥ずかしいけどね!」

「ブーイ!」
《あるじ様とレン兄ちゃんラブラブー!いいなー!わたしも仲間に入れてほしいなー》

「ブイィィ!」
《近いー!レン兄ちゃんとあるじ様の顔が近いぃいい!》

「エル…」
《すみません、しばらく主人に付き合って下さい…》

「フィー」
《良い眺め〜。写真に収めればきっとレンも喜ぶと思うね》

「ミルー」
《それはいいね。カメラ、何処いったかしら〜》

「ハッピー」
《バックの中にあるわよ》

「フー」
《…レンだけズルイ》

「…」
「…」

「あ、あはは…もうなんだっていいや…。あ、皆なるべく静かに動いてねー」








「…………Zzzz」




――――――
――――
――









あのバトルから、五日間が過ぎていると時杜から聞いた時は正直びっくりした。けどすぐに納得をした。力の治癒力があったとしても身体の怠さ、ナズナさんの言葉――私を納得させるのには、十分だった

目が覚めて、皆と感動の再会(?)を果たした私は喜ばれた反面、蒼華に怒られるハメになってしまった(皆は苦笑していた)。紐でペチペチ無言で叩かれつつも、心配そうに擦り寄ってくる蒼華は私を一番に心配していたのはバトル中で知っていた。時杜も首元に抱き着いて来たり、白亜と黒恋も泣きながら抱き着いて来てくれた。レンのポケモン達も、私の目覚めを喜んでくれた

センターにいる事に気付いたのはジョーイさんが部屋に訪れて来てくれた時だった。ジョーイさんが私を視界に入れた瞬間かなり驚いた表情を見せたのと同時に涙まで流して喜んでくれた

私は、色んな人に心配をかけてしまった。とても申し訳ない気持ちでいっぱいだった




目覚めた事で、一旦病院に移動してもう一度検査をする事になった。身体が怠い事は変わりはないけど、他は全然治っていた。切り裂かれた腕や肩の傷は自分の力で治したから大丈夫だとして、レンに、チンピラに掴まれた腕はもう痕が薄くなっていた。後私に必要なのは充分な栄養を摂取(特に鉄)すれば問題ない、と検査は無事に終わってくれた









しかし、




問題は、レンにあった














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