「お帰りミリちゃん。ミナキもよく来てくれた。レンも久し振りだね、元気だったか?」 「エルレイド、あのスカした野郎に向かってサイコカッター」 「ヨノワール、まもる」 「(えええええ…)」 時間も時間だったので、三人仲良く(←)エンジュシティに戻って来た私達をマツバさんが迎えてくれた。爽やか笑顔で迎えてくれたマツバさんをレンはエルレイドのサイコカッターで真顔で攻撃!読んでいたのか瞬時に控えにいたヨノワールにまもるを命じた 不発に終わったサイコカッターにレンは憎しみを込めて舌打ちをかます。怖い 「酷いじゃないかレン。人の顔を見て攻撃するなんて」 「よくそんなぬけぬけとほざけるなマツバ。あの時の事は忘れてないぜ」 「さぁ?何の事かな」 「エルレイド、サイコカッター」 「ヨノワール、シャドーボール」 ドーン キュィイイイン ドカーン 「相変わらずだな」 「は、ははは…」 ドーン!とかドカーンと攻撃しあう二人(と二匹)に私は渇いた笑いしか出来ない ミナキさんに聞けばどうやらレンはマツバさんに以前私の居場所を聞いたみたいだけど嘘を平然とつかれた事にピッキーンらしい(あぁ、あの時か 攻撃の指示を出しながら、マツバさんは私とレンを見比べて、視線を下に向け、ある所を見て口を開いた 「迎えに来てみればミリちゃんと手を繋いでやってきたし、…その様子だと無事仲直り出来たみたいだね」 そう、マツバさんが視線を向けた先は――私とレンの手が繋がれている所 ミナキさんと出会ってもエンジュシティに向かってもスイクンの背に乗せて貰った時にも手を離してくれなかった。まぁこっちからすれば役得なんだけどでも恥ずかしいから手を離して欲しいいい加減← 「マツバ、私と奇遇にも再会した時なんて仲良く手を繋いでいたぞ」 「ははは、断ち切りたくなるよ」 爽やか過ぎるぞその笑顔!← 「しかも私も便乗しようと思ったが、レンにはたかれてしまったぜ」 「…へぇ、そうなんだ。…レン、君も隅に置けないね」 「だから何がだよ。何が」 またもや嫌そうな顔をするレン 目の前の二人はニヤニヤしてレンを見て、私はそんな三人に苦笑しか出ない 「でもお兄ちゃんとすれば気に食わないかな〜。ヨノワール、シャドーパンチ」 「お兄ちゃんって何だよお兄ちゃんって!エルレイド、まもる!」 「もちろんミリちゃんのお兄ちゃんに決まってるだろ?あ、ミリちゃんお昼の親子丼美味しかったよ。…そういえばレンはミリちゃんの手料理食べた事無かったんだっけ?美味しかったよ、親子丼」 「テメェやっぱり今此所でシバく」 「(えええええ…)」 ちなみにこの勝負は夕方になるまで続いた → |