「此所まで来れば大丈夫だな」

「シルバー…君はいつの間にか逞しく育ってくれたみたいだね」

「褒め言葉だよ」





シルバーが取り出した煙玉(のアンモニア臭入り)を投げ付けてヤミカラスに掴まったシルバーの、手を掴んで脱走した私(マジ臭そうだった)(あはは、ざまぁ←)

シルバーの手に掴まって飛び立ってから数分。私達は自然公園付近にある所に移動した。此所までくれば、流石にアンモニア臭でやられて怒ったトレーナーが追いかける事はないだろう。ヤミカラス、二人分でも飛べた事に私は驚きが隠せな(ry

ゆっくりとヤミカラスが降下して、私はシルバーの手を放して地面に着地する。シルバーも着地してヤミカラスをボールに戻す。ボールを腰に戻し、こちらを振り向いた






「……………」

「……………」







気まずい、雰囲気が


シルバーはまっすぐにこちらを見て、私もまっすぐにシルバーを見つめ返す





私より幾分小さいシルバーの身長




あの頃はあんなに小さかったシルバーが、近くで見ると本当に立派に成長していた。可愛かったシルバーが、まぁちょっとひねくれた様な子になったけど(おい)、あの時から全然変わっていなかった






「…………姉さん」

「私の事、覚えてくれたんだね」

「うん……」






記憶の力は解かれても、シルバーにしてみれば小さな頃の記憶。覚えているかも分からなかったのに、シルバーはしっかりと私を覚えてくれた

しかもまさか姉さんって言ってくれるなんて……君は私を悶死させたいのk(ry

私は手を伸ばしてシルバーの頭に手を置いた。ビクッと身体を震わすシルバーに、私は笑みを浮かべて優しく撫でた

そう、あの時みたいに







「会いたかったよ、シルバー」







私にとっては数日前だけど


会いたい気持ちは、変わらない







「こんなに成長してくれて、嬉しいよ」

「姉さん、あの…」

「ん?」

「…父さんが、『あの時は、礼を言う』って…」

「あぁ……あの人が、ねぇ」






あの人はもちろんシルバーのお父さん

シルバーの事が大大大大大好きな、どっかそこら辺にいてもおかしくない親バカだった――サカキさん






「あの人は元気?」

「………元気だよ」

「そう」






少なくともヒダワタウンから帰ってきた時に見たサカキさんは元気そうだった

ナナシマ事件で、大丈夫かと心配していたけど…こちらを向いた笑みは、私が知っている変わらない笑みだった






「姉さん、俺…」

「うん」

「俺っ……!」






何か言いたそうなシルバーに、私はシルバーの言葉を待つ

うんうん、ふるふる震わせて俯く姿は本当に可愛いなぁ〜ニヤニヤ(←)こんな弟とかって欲しかったんだよねぇニヤニヤ(←←)








「姉さん、俺…!





「羨ましいぃいい!」

「本当よね!後でシルバーに問い詰めないと!」

「ぜってー全て吐かしてやるぜチクショウ羨ましいぃいい!シルバーの癖にぃいいい!」






 ………………………」








………ん?







「…………今のは…?」

「…姉さん、ちょっと待ってて」







「…ん?お、おいこっち見てるぞ……?え、もしかしてバババ、バレた…!?」

「ちょ、ゴールド!に、逃げるわよ!」

「貴様らぁああああ!!」

「「ギャアアアアア!!」」










わー………(´∀`;;)







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