「白亜、ひのこ!」 「ブイ!」 ジュボッ 「ポボッ!?」 「黒恋、かえんほうしゃ!」 「ブイ!」 ジュバァアアアア! 「ポボーーーーーッ!!」 「よし!今晩の夕飯ゲット!」 「ギャアアアアア!ポッポーーーーッッ!!アンタ俺のポッポに何してくれてんですかぁあああ!!」 ――――――― ――――― ――― ― 俺は今、すっげーものを現在進行形で目撃している 「ゴールドォォォオオオオ!ねえねえねえちょっとアレ何よキャァァアア!私達今目に保養な物を目撃しているわよキャーキャー!」 「うおわぁあああああ!おいおいおいおい何だよあんにゃろう抜け駆けしやがってチクショォォォオ!!シルバーの癖に…シルバーの癖にぃいいい!」 俺は草影から地団駄を踏み、たまたま鉢合わせしたクリスはすっげー目をキラキラさせて食い入る様に見つめている 俺は、目を仰天させた あのシルバーが あのシルバーが……!! 「あの人って今噂の聖燐の舞姫さんでしょ!?噂通り、何処から見ても溜め息が出るほど美しい人よねぇ…。まさかここで目撃出来るなんて!なんか得した気分ね、ゴールド」 目を輝かせうっとりとした視線をそっちに向けるクリス それもそうだろう 今俺達が目にしているのは、巷でめちゃめちゃ有名なあの凛々しく、それでいて可憐で麗しくて強くて美しい(と噂の)聖燐の舞姫が優雅にそこに立っていた。初めて見るあの人は噂通りの、ずっと見つめてしまうほど美しかった(クリスの気持ちはよーく分かる 長身でスラリとしているモデル体型に、特に目がいく豊満な胸(しめしめ、あれはデカいぞ←)。オレンジの柔らかい服がまるで蝶を連想して(露出度高いなぁオイ)、長い黒髪は風に揺られ綺麗に靡く その美しい顔からは綺麗な笑みを浮かべ、その瞳はとても優しい色をしている(綺麗だ、)。あの人が立つ空間は、まるで華が咲いた様に世界が彩って見えてしまうミラクル(それでいて目に痛くなくて) こんなに美しい人は絶対に捜しても他にはいないだろうな、と柄にも無く考えてしまう程で ……確かに、溜め息をつきたいくらい見惚れてしまいたかった まさかこんな所であの聖燐の舞姫を目撃出来るなんて、今日はツイてんだなぁ、俺達。きっとレッド先輩に言ったら羨ましがるんだろうなぁ、アッハッハッハ ……っていやいやいやいや! 俺がツッコミたいのはそこじゃなくて! 「なんであのシルバーが聖燐の舞姫とイチャイチャしてんだ………!?」 俺達の視線の先には あの聖燐の舞姫が、優しい笑みを浮かべながら(太陽の、笑みだった)目の前に立つ……シルバーの頭を優しく撫でている姿 此所からはシルバーの顔が見えねぇ。けど、雰囲気で奴は照れているか喜んでいるか恥ずかしがってんのだけは、分かった 俺はただ唾を飲む事しか出来ないくらい、凝視をしていた とりあえず 「羨ましいぃいい!」 「本当よね!後でシルバーに問い詰めないと!」 「ぜってー全て吐かしてやるぜチクショウ羨ましいぃいい!シルバーの癖にぃいいい!」 燃えるのは、嫉妬の闘志 → |