「君のお蔭で負のオーラの影響を感じなくなったよ。今は結構良い気分だ、ありがとうミリちゃん」

「礼を言われる程私は何もしてませんって。マツバさんは日頃の賜のお蔭か早く習得したのでびっくりです」

「はは、そう言ってくれると嬉しいよ。隣り、座ってもいいかい?」

「どうぞ」





私が席を促せば、「ありがとう」と言いながら腰を降ろすマツバさん

隣りに浮かんでいたムウマがふよふよと白亜に近付いて、ふぅーっと息を吹き掛ける。耳にいきなり吐息をかけられ叫びながら飛び起きた白亜にムウマが笑いながら逃げ、白亜が怒ってムウマを追いかけに行く。黒恋も便乗して追いかけに行き、後ろの部屋で鬼ごっこをし始める

声を聞き付けたのか他のゴーストタイプのポケモンが乱入してカオスになった←






「ミリちゃんがこっちに来て約一か月か…時が経つのって、早いものだね」

「そうですね。…すみません、一か月も居候なんかしちゃって」

「何を言っているんだ、こっちは全然構わないしむしろ万々歳さ。それにミリちゃんには色々家の事もやって貰っちゃっているからね。ミリちゃんが来てから家が明るくなったし、ポケモン達も喜んでいる」

「そう言ってくれると嬉しいです」





この屋敷には家事をしてくれる人がいたみたいだけど、家の用事でしばらく家事が出来ないと言われていたらしい。ただ居候するのもアレだからと、私はその人の代わりにマツバさんの家の事を受け持っていた

トレーナー業と家事の両立は、始めは大変だったけど今はもう慣れて色々とやらせて貰っている(しかも此所のポケモン達が手伝ってくれるから楽だ←





「それにミリちゃん、此所にいる時や旅をしていく中で浄化もしているんだよね?度々ここら辺で綺麗な音色が聞こえてくるって話は良く耳にするよ。それに空気が澄んでいるのも感じられる」

「あ、気付かれていましたか。ジョウトはカントーと比べると比較的少ないですが、念の為にと思いまして。ですがこれも一時的でしかないので、気晴らし程度にしか…」

「いや、それだけでも充分だよ。お蔭で随分気も楽になったし、修業のお蔭でもっと気も楽に出来た」

「私からマツバさんに教える事はもう終わった様なものなので、後はマツバさん次第です。頑張って下さい」

「うん、ありがとうミリちゃん」







後ろでゴーストタイプに振り回されている二匹の姿があった





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