一つの物語が終わった

――悲しい展開のまま





また一つの物語が始まった

――それは幸か不幸か





動き出した、不吉な存在

――彼等の目的は、何?






そうして繰り返される終わりなきストーリー










謎を呼び続けた謎

その謎はいつ、明かされるのか


そして彼女は、彼等は、仲間は


一体どうなっていくのだろう






複雑な絡みが交差しあう、過去の因果の鎖



その鎖は、一体何処まで繋がっているのだろう





誰も、何も、知らない











「…?あ、」

「レッド?」

「今流れ星が流れた気が…」

「流れ星!?レッドさん流れ星に願い事をお願いしないと!」

「こんな時期に流れ星ねぇ…てか見えないわよ流れ星。むしろ星も見えないわよ」

「あれ?」






キラリと空を流れる三つの光







「あっれー?俺の気のせいだったのかなぁ」

「残念でしたね、レッドさん」

「流れ星など所詮宇宙の塵の光だろ」

「そうなんですか!?」

「グリーン、簡単にいたいけな少女の夢壊しちゃいけないでしょーが」






三つの光は空を翔る

キラリ、キラリ、キラリ


それは、何の意味を示している?










リーーーーーン…――――













また一つ、

鈴の音が鳴り響く







さぁ、次の扉を開こう

次の扉の先には、何がある?



開かれていた扉がゆっくりと閉じられて、新たな扉がゆっくりと開かれた――









そして蝶は、夢を追う




第三章 完



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テーマ「人外ファンタジー」
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