「しかし、面白いな」 「なにがだ?」 「このアルフォンス=イルミールが残した日記には、麗皇は実は「言うな」が苦手で「言うな馬鹿」が嫌いで「黙れ馬鹿ふざけろ死ね」と書かれている。読んでいると分かるが、双子でも似ても似つかない部分があるんだな。あのゼルジースがまさか…フッ」 「やっぱ日記持って来なきゃよかった…糞ッ!」 「ほう、それは興味深い。ナズナ、俺にも読ませ「ねーよ絶対テメェなんかに読ませるかぁあああああッッ!!」 日記には一体何が…!? ――――――――― ―――――― ―――― ― 彼岸花 別名―――曼珠沙華 それは、秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という言い伝えがある赤い花 彼岸花には異名が多く、死人花(しにんばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあなど、数多く別名があり、日本では不吉で忌み嫌われる事がある花でもある 花言葉は情熱、悲しい思い出、再開、また会う日を楽しみに 彼岸花の別名、曼珠沙華は仏華経などの仏典に由来しており、仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」と言われているも、彼岸花の外見とは似ても似つかぬものである また、曼珠沙華"天上の花"という意味を持つと言われ、慶事が起こる前触れには赤い花が天から降ってくる言い伝えがある 「―――彼岸花には触ってはいけないよ 彼岸花は、猛毒だからね―――」 彼岸花は毒草だ その花全てに毒があり、殊更鱗茎…つまり球根の部分には強い毒性がある有毒性植物。花茎の汁に触れた場合さえも毒によって皮膚炎を起こす程に 彼岸花は綺麗な花だ しかし、最も危険な花だ 赤い赤い、不吉な花 赤い花は不吉を招く 赤い花は、真っ赤に燃える 「…お、彼岸花が咲いてるぜ。グレン島にも花が咲き始めたんだな」 「レン!彼岸花触っちゃ駄目だよ。彼岸花は毒草だからね、もしかしたら汁で炎症起きちゃう場合もあるから気をつけて」 「そうなのか?へぇ、そいつは知らなかったぜ。安心しろ、触らねーよ。見るだけだ」 「そう?なら…良かったけど…」 「……彼岸花か、遠くで見れば綺麗なモンだな。こんだけ綺麗に咲いたらいい絵になるな」 「………行こうよ、レン。皆の所に戻ろう。皆が待ってるよ、…ね?」 「あ?あぁ…そうだな。行こうぜ」 「………」 赤い赤い、赤い花 赤い花は不吉を招く → |