「――――………ほう、これは実に興味深い。シンオウにもこんな奴等が潜んでいたか」 「フゥー」 「フッ、見てみろユンゲラー。中々面白いモノを見つけた。……さて、一体奴等が何を企んでいるのか…楽しませてもらおうか」 そんな、ちょっとした遊び心だった ―――――――― ―――――― ――― ― 空は満点の星空だ 今日は快晴の天気だった為、夜の空は雲に隠れずその小さな光を惜しみ無くさらけ出している 空を支配する三日月も、燦々と輝いている 月光が淡く儚くこのシンオウ地方を優しく照らしている。月光の光を頼りに、夜行性のポケモンは動き出し、その他のポケモンは眠りに着く。輝く三日月を視界に入れながら、月光の光に抱かれて 「今帰ったぜ」 「遅くなった」 「あらあら、おかえりなさい二人とも。今日は帰りが遅かったじゃないかい」 「チャーレム〜」 「「「「「こぉ!」」」」」 ―――此所はテンガンザンの麓にある屋敷 時刻はもう、20時を回ろうとしていた 「…って、アンタ達えらい資料の量ね。袋の中に雪が被っちゃってるわよ」 「色々あってな」 「やっべ大事な資料が」 遅い時間に帰ってきた二人の手には、大量の資料 手提げ袋に入っているとはいえ、かなりの量だ。一体何処から持ってきたんやらとアンナは言うも、さして追及する事は無く、二人を向かい入れた 「……お袋、ナズナは何処だ?」 「ナズナならもうご飯食べ終わって研究所に籠ってるわよ。そうねぇ…もう二時間は顔を見てないけど」 「そうか、分かった」 「……あ、そうそうアンタ達、ご飯どうするんだい?」 「…そういえばそうだったな。俺はまだ口にしていない。白皇は?」 「俺もまだ何も食ってねぇな」 「そうかい。だったら用意するよ。ついでに夜食も用意しておくよ、どうせその様子じゃ徹夜なんでしょ?」 「あぁ、まあな」 「飯、頂きます」 「はいはい、すぐに出来上がるからねー」 「チャ〜レ〜ンム」 「「「こぅ!」」」 星が、輝いていた → |