コトブキシティはシンオウ地方の中で近大都市と言ってもいい

シンオウの中心部と言ってもいいコトブキシティ。警察庁を始め、テレビコトブキ、トレーナーズスクール、ポケッチカンパニーなど様々な施設が建ち並んでいる。病院など、民間企業や見どころある露店もある事から人が縦横しては盛んに活躍している





そこにある、コトブキマンションに足を踏み入れる三人の姿があった








「此処、か…アスラン幹部長が暮らしているマンションは」

「アスランさんの居る場所は此処のマンションの最上階だ」

「…………流石、元幹部長なだけはあるな。コトブキマンション…指折りの高級住宅マンションじゃねーか」






目の前に聳え建つその寛大な建物にレンは口笛を吹く

コトブキマンション。特にアスランが住んでいるだろう目の前のマンションはまさに高級住宅マンションだったのだ。マンションに限らずシンオウ地方の物件は本州と違って安いが、このマンションは訳が違う

確か屋上が露天風呂になっていたり、バーがあったりと、高級住宅マンションらしくサービスが盛り沢山だとか。セキリティバッチリなこのマンション、実際に露天風呂とか付いているかは定かではないが、高級なのは確か






「……ま、お前らの家見てりゃ目が慣れたってモンだけどな」

「そう言われてしまえば否定はしない」

「あぁ」






早速マンションの中に足を踏み入れながら、中の高級感とセキリティの良さに三人はしみじみと呟く

むしろ比べているモノを間違えている気がするのだが

三人がまず先に辿り着いたのはマンションの階に繋ぐ扉だ。頑丈そうな扉が鎮座していた。その横にはインターホン式セキリティが設置されてある。部屋の番号を入力すると直接相手のインターホンと繋がり、会話が成立する事が可能だ。相手が入室を許可してくれたら自動的に扉の鍵が解除させる仕組みだ






「番号はいくつだ?」

「1001だ」






ゴウキは言われた通りに番号を押し、インターホンを押す

ピーンポーン、と機械音が遠くで響く

暫く経つと、ガチャリと相手がインターホンに出た音がした






『―――はい、どちらさまかな?』







渋みが聞いた、でも優しい声色をした男性の声がインターホンから流れた







「先日連絡をしたナズナです」

『あぁ、ナズナ君か!よく来てくれたね。待っててくれ、今そちらのドアを開ける』







そう言うや否や、ピピッと赤いランプが点灯し、ガチャリと音が響いた

どうやら扉の鍵が開いてくれたみたいだ







『部屋で待っているよ』

「はい」







含んだ笑いが小さく流れ、ガチャンと回線が切られる

レンは扉の取手を掴み、引っ張った

頑丈な扉がゆっくりと開かれた。扉の先には一階の階に住む人間の部屋に続く廊下と、立派なエレベーターが二機存在していた







「行くか」

「「あぁ」」









三人はエレベーターに乗り込んだ






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