「なぁ、誰か単四電池持ってる奴いないか?」

「ありますよー」

「おーい、誰かヘアーワックス持ってる奴とかいるかー?」

「どうぞー」

「あ…僕とした事がピッケル置いてきちゃった。予備のピッケルどうしようかな…」

「ピッケルでーす」

「特訓していたら帽子に穴が開いてしまった…誰か裁縫セットなんか持っている人とかいるか?」

「ありますよー。あ、私帽子直しておきますね」

「アイスがきれちゃってるわよー」

「はーい追加のアイスでーす」









「……ミリ、お前どっかに四次元ポケットでもあるのか?」

「あはー」





彼女の謎は深まるばかり


――――――――――
―――――――
―――――
―――














「なぁ、チャンピオン。アンタの夢って、一体何なんスか?」

「夢、ですか?」

「そ。夢ッスよ夢。将来の夢ッスよ。どでかい夢でも持ってんじゃないかなー、って俺は思うわけでありますのさ」

「フフッ、そういうセキさんは将来の夢は何ですか?」

「俺ッスか?あー、俺はそうだなぁ…念願の警察に入れた事だから、とりあえず立派な刑事になる事ッス。もしくは師範長みたいな漢になる事ッスね!」

「素敵な夢ですね。セキさんなら立派な刑事さんになれますよ。夢を諦めなければ、師範長に負けないくらい立派な漢になれると思いますよ」

「…」
「キュー」
「……」

「へへっ、なーんかチャンピオンに言われるとマジなれそうな気がするッス」

「最初は新米のペーペーだから色々叩かれる事ばかりかも知れませんが、そこは図太い精神で耐え抜くんですよ。あわよくば下剋上精神でギャフンって言わせてやるぜ!みたいな」

「ふむふむ。やっぱ図太い精神と下剋上精神と密かな野心を持って取り組むべきって事ッスね…!」

「最終的には師範長を地べたに平伏したりとか」

「ちょ!笑顔でそんな事言わない!」

「ぜったいれいどで氷結さ☆」

「…」

「氷の女王降臨駄目絶対!」

「あはー」

「ったくチャンピオンは顔に似合わずすんげぇ事言いのけちゃうんスから……それでチャンピオンの夢は?やっぱ噂のポケモンマスター?」

「あらー、知っているなら言わなくても良かったかもですねー。そうですよ、私の夢は噂のポケモンマスターだったりしますよ〜」

「おー!さっすがぁチャンピオン!つーことはコンテストに出るのもこうしてチャンピオンに君臨しているのもポケモンマスターになる為の通過点って事ッスね?さっすがぁチャンピオン!」

「んー、…フフッ。まぁ…そういう事にしておきましょうかね」

「…」
「キュー、キュー」
「……」

「つーか…ポケモンマスターってどうやったらなれるものなんスか?ポケモンマスターになるぜ!って言う奴等はいっぱいいますけど…どういう経緯でなれるんスかねぇ。やっぱポケモンマスターだから色んなポケモンを扱えてのポケモンマスターだったりするんスか?」

「私もまだ詳しく聞いていないのであまり口に出して言える事じゃないんですが…ポケモンマスターになる為には様々な試練を乗り越えなければならない、ってアスランさんが言っていました。確か…五十年に一度にあるリーグ協会主催の認定試験がどうとか…。その認定試験に受けれる人間は極僅かだとか、なんとか……その認定試験がいつくるのかが問題なんですけどねー」

「うわぁなんか大変ッスね…。まぁでもチャンピオンならサクッと合格しちゃいそうな気がするッスよ!チャンピオンが本当にポケモンマスターになってくれたら、それこそシンオウやホウエンの皆は大喜びッスよ!頑張って下さいチャンピオン、アンタの夢、俺は応援してますよ!」

「フフッ、はい。セキさん、ありがとう御座います」



















それはまだ事件が解決されていない時に交わした

囁かな、会話





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