私は何気なくネックレスの方に手を伸ばした が、その時 バチィッ 「っ!!!」 突如何かに阻まれたと思いきや、拒絶反応みたいに静電気が発生した 私はすぐさま手を引っ込めるが、自分の手が静電気にあてられ多少の痺れが起きた 痺れた手を擦って数歩下がる。よく目を拵えて見てみれば、結界が貼ってあった。まぁ結界があってもおかしくないが、その結界はネックレスの方だけで、もう片方の指輪は結界は貼られてなかった まるで指輪の方を手にしろ、と訴えている様で、手を伸ばして指輪を持とうとすれば、指輪が勝手に自分の意思みたいに光を放ち浮かんだと思いきや、勝手に私の小指に嵌まった。元は人差し指の大きさだったが、これまた綺麗に小さくなり、私は色んな事に驚いた← 「綺麗な指輪…」 空に手を翳してみれば、綺麗にキランと指輪が光った 今まで気付かなかったけど、この時プラチナリングの真ん中に宝石がついていたことが分かった。むき出しになっているんじゃなく、綺麗に指輪に埋まっていた。宝石は多分…これはダイヤモンドだ。大体0.3カラット、見てみれば純度がよく綺麗な透明だ。光に照らす程、七色に輝いている。売れば…かなりの額だ。凄い、まさかこんな指輪を手にするなんて… 私がこの宝石の鑑定を勝手にやっていたら、いきなり指輪のダイヤモンドの部分が光だした 「!!?」 私は手を離らかす 指輪は一方的に光だしたと思いきや、一本の線となりそれは四方向へ伸び始めた その線の方向を目にすれば、それは東西南北に建っていた祠の上だった 私は驚いて目を凝視する 理由は簡単、 祠の上に世界に繋がる光の穴があったから 「四つの道を選べるって事ね…」 何処の世界の聖地か分からないが、此処まできてしまえばもう後戻りは出来ない 私はキュッと指輪をしている手を握る 指輪は温かく、何故か安心した 「此処から始まって、此処で終わるのかな、私は」 キラン、と指輪とネックレスが答える様に光った Jewelly flower - 1 - Start (私は向かった)(とある祠の上へ)(そして私の姿は粒子となって消えた) |